06:物流システム

164 行きはよいよい、帰りは

流通システム/物流システム徒然記

どこの業界でも低価格戦略は存在します。
2010年に大ヒットしたクリスアンダーソンのフリーは興味深く読んだものです。
この本は、価格無料で稼ぐビジネスを考察しています。
この本が話題になった頃、「フリー」なる考えが市場に出回りました。

物流業界でフリー(価格無料)を行うとするとどんな方法があるか?

運賃の無料は有り得ないと思いきや、既に送料無料なるネット通販も珍しくない昨今、もはや従来の常識で考えては、勝ち残れない時代に突入しています。
そんな訳で、物流業界の運賃コストの実態はどうなのか気になりました。

運賃を正常化させる方法は簡単です。
「採算割れの仕事を請けない」ですが、これが出来れば誰も苦労はしません。

行きはよいよい、帰りは

ライバル会社が値下げすれば、荷主は安いほうに依頼します。
お客を逃しては大変、利益が無くても請け負うしかない。ビジネスでよくある光景です。

既に日本に於ける運賃は限界に達しています。
モノを運ぶには、人件費、運行三費、その他運行費が掛かります。トラックの輸送コストを考えるに記載したとおりです。

そして、日本の業務トラックの実車率は約68%、積載率は52%という数字も出ています。
実車率とは、全走行距離に対して実際モノを載せて走行した距離の割合。
積載率とは、トラックが運べる量に対して実際にどれくらい運んでいるかの割合。

改めて考えると この数字は凄いです。
約半分は空ってことです。
帰り便は「 空気を運ぶよりはマシ 」と言って、破格の運賃で請け負っている会社なんか幾らでも存在します。


帰り便になると6割以上が空気を運んでいる訳です。
「 空気を運ぶよりはマシ 」は、この業界で耳にする言葉です。

帰り便は、燃料費と高速代程度で利益なしで請け負う会社も存在します。
確かに 「 空気を運ぶよりはマシ 」 なのかもしれませんが、思わず唸ってしまいます。

即ち 現在の運賃は、帰りのカラ便を考慮した運賃が含まれています。
ともあれ 非常に難しい問題であることは確かなようです。

尚、これを逆手にとったサービスも存在します。
エコロジコム


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