001 紙カードの時代 (大型汎用機1)

03 : コンピュータとシステム

少し面白い話をしようと思う。
コンピュータの歴史は30年前まで遡ると、まるで地球上で恐竜が栄えていた頃のようになる。
大型メインフレームの時代は、恐竜が栄えた時代と同じなのだ。全て実体験である。


1960年代後半から70年代、コンピュータ業界にIBM社と言う巨人が存在していた。
当時、IBMを筆頭にバロース・UNIVAC・NCR・CDC・ハネウェルがメインフレームを製造していたが、実質IBM社がコンピュータの市場を独占し、圧倒的な王者として君臨していた。

私が1980年代初頭に社会人として入社した会社は、大手独立系ソフトウェア会社だった。大型汎用機に「」がつく、大型汎用機を所有していた。

バロース社製の超大型メインフレームと日立製の超大型メインフレームで日々プログラムを作成していたもんだ。

紙カード
1行80文字のマス目の入ったコーディング用紙に鉛筆かシャープペンでプログラムを書く。
まさに手でコーディングするのだ。当時、机上にパソコンは存在していない。
せっせと手でプログラムを書くのだ。

コーディング用紙
その紙に書かれたコーディング用紙を見てキーパンチャーが紙カードにパンチしてデータを起こす。
嘘のような本当な話だが、この時代は女性のキーパンチャーなる職業が存在し、その専門会社さえ存在していたのだ。

パンチカード
紙カードはパンチカードと呼ばれ、上の画像で1枚80桁の文字となる。
1枚の紙カードの縦1列の穴の開け方で、その1列が1つの文字(数字/記号)を表現する、それが80列集まって80桁の文字を成す。

当時のプログラムの主流は、COBOLFORTRANだ。
1枚の紙カードが80桁で1行分、500ステップのプログラムの場合は、500枚必要になる訳だ。

人間が識別出来るように、パンチカードの最上段には文字が打たれる。
上の画像だと * FD LIST=DA,VOL=WORK,TRK=5,SOUT=A とパンチされているのが分かる。
分かる人が見れば、これはJCL文だと言うことが分かる。

1行80桁で済まない場合は、紙カードを2枚にまたがらせることは可能だが、大抵は80桁以内で命令を記述する。
即ち、長い項目名やルーチン名は極力使用しないのだ。

勿論、80桁以内であれば良い。
000100 MOVE A TO B. なんて感じで記載する。(最初の数字は行番号)

(注)写真はネットから最も自分の体験談とマッチする写真をお借りしています。


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