039 儲けなんか無い (コンビニ07)

06:物流システム

流通システム/物流システム徒然記

そんなこんなで雨の振る1974年5月15日、予定どおりセブンイレブン1号店が江東区豊洲4丁目にオープンします。

「記念すべき日本のセブンイレブンの最初の販売商品は何でしょう?」
過去にも、こんなクイズ番組を何度かテレビで見たことがあります。

答えは800円のサングラスです。
何故、サングラスだったかお分かりですか?

当時のセブンイレブンの入り口には、ストッキングが置かれました。
当時のパンストは伝線し易かったため、店外からでも分かり易い場所に置かれました。
そのためレジの近くにはサングラスが置かれたとのこと。これはアメリカを真似た結果とのこと。

セブンイレブン1号店は工場の近くにあり、開店時間少し前に工場の従業員が店舗に訪れて800円のサングラスを買ったのでした。(これ、結構知られている有名な話です)

問題点山積み
それはさておき、もの珍しさもあって売上は酒屋時代の2倍になった。

しかし、長時間営業に伴なう電気代やアルバイト代、本部へのロイヤリティ、これらを差し引くと儲けは酒屋時代と何ら変わらなかった。
結局、店舗改装の借金だけが残った。

やるべき作業は際限なく待ちかまえていた。
2500種に及ぶ在庫の把握、電話による発注作業、商品受入チェック、廃棄作業、商品陳列とレジ対応、各種報告書の作成、店内清掃、パートの勤怠把握とローテーション管理・・・。

設立当時のセブンイレブンは、名前通り午前7時から午後11時までの営業だった。

豊洲店をオープンしてから半年経過後も、相変わらずギリギリの経営状態が続いた。
アルバイトを雇うものの、人件費削減もあって殆どの時間を山本が店に立った。
当時、出産直後だった山本の妻も育児に追われながらも店に出て協力した。

一番の問題は日々の店内作業にある。
レジ作業は大きな問題はないとして、最も重要で大変なのは在庫確認と電話による商品注文だ。
何と言っても2500種近くの商品の単品チェックを行わなければならないからだ。
当時はパソコンなどない。電卓と手作業による集計を行わなければいけない。

店を閉めた後にも商品確認と帳簿付け、営業報告書の作成作業が待ち受けている。
1日の作業が終わるのは、いつも深夜になる。

しかし、翌朝の7時になれば店を開けなければいけない。
実際は、その時間よりかなり前に店を開けなければいけない。
焼き上がりのパンが届くのを待って、それを陳列しなければいけないからだ。

これを毎日毎日、休みなく続けなければいけない。


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