03 : コンピュータとシステム

019 パソコン黎明期 (PC1)

Windowsが主流になる時代を数年だけ遡る。

1989年、1990年頃の話だ。
私が自宅に初めてPCを購入したのはエプソン製だった。
MS-DOSのフロッピーを1枚をドライブに差し込んで、電源をオンしてOSを立ち上げる方式だ。

当時はまだ、ハードディスクが高価だったため、ハードディスクのないパソコンが堂々と売られていた。

スペックは STD/20MB/40MB などと表記されていた。
STDはスタンダード、即ちハードディスクなしを意味する。STD/20MB/40MBの表記だと、順番にハードディスクなし、20MB、40MBの3機種を意味する。

今となってはイメージ出来ない人も多いと思うが、HDDがない場合はフロッピーを読み込ませ、MS-DOSを立ち上がらせるのだ。
当時のハードディスクは1MB=1万円位の感覚だったかな。(このあと、どんどん価格は下がっていくことになるが…)

当時はMS-DOSの時代、EXCELやWORDなんてソフトはまだ存在しない。

ソフト開発会社に在籍していた恩恵で、マルチプラン(今となっては幻の表計算ソフトだ)、その後、ロータス123の初期バージョンにも触ることは出来た。

当時、そのソフトの完成度の高さに驚いた。
だが、決して使い安いと言えない、本格的にビジネスとして使える領域に到達していなかった。
まだ MS-Windows が登場する前のMS-DOSで動作する時代の話だ。
富士通FMRと称する大型汎用機メーカーに属するパソコンはあったが、それは別の機会に触れる。

私がパソコンを頻繁に使うようになったのは、NEC製でなく何故かEPSON製ばかりだった。

某大手信販会社で20~25名(ピーク時30名)のプロジェクトリーダーを5年ほど勤めていたとき、文書作成にEPSON PC286LSを使って文書を作成していた。
れっきとしたパソコンだが、使用目的は殆どワープロとしてだ。

スペックは、
CPU 80286系/12MHZ、メモリ640KB
ハードディスク STD/20MB/40MBで、文書データは主にフロッピーで保管していた。
解像度 640 * 400、貧弱なBeep音のみ。
価格は STD 47万円/20MB 61万円/40MB 70万円だ。

ハードディスクがないと不便なので、少なくとも20MBか 40MBの機種を選ぶことになる。
モノクロ液晶、価格も高く仕事先のプロジェクトで5~6台をメンバーが交代で文書作成に使用していた。

処理能力は遅かったが、ワープロ程度なら十分のスピードだ。イライラは無かった。

北海道に本社があるデービーソフト(dB-SOFT)の P1.EXE(ピーエワンエクゼ)なるワープロソフトを全員が使っていた。
システムフロー、ファイル遷移図などが簡単に作成できる、プログラム仕様書など作成するには非常に使い易いソフトだった。(続く)


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