レコード史2、

168 松岡直也/Naoya Matsuoka best selection

08:自分音楽レコード史

Naoya Matsuoka best selection
松岡直也/Naoya Matsuoka best selection 1985.11

ベストセレクションを買っても仕方ないと思いながら購入した記憶がある。
但し、そのままベスト曲を集めただけでなく、それぞれがアレンジされ、新たにスタジオ録音されたため、それなりに新鮮ではあった。

何と言っても1曲目の ミ・アモーレ、中森明菜と一味も二味も異なる松岡さんアレンジによる演奏。勿論、ボーカル無しだ。

Naoya Matsuoka best selection

当時、一生懸命耳コピしたコード譜が今でもしっかり残っているのでお見せします。ライブハウスでこれを見ながら松岡さんを意識して弾いたもんだ。
楽器の経験のない人は、「これだけでバンドが成り立つの?」と思うかもしれないけど、コードが分かれば、ギターとかベースは十分演奏出来るんだな。

Naoya Matsuoka best selection
こちらは、松田聖子の なぎさのバルコニー のコード譜。シンプルそのもの! たったこれだけでピアノ・ギター・ベース・ドラムの4人でポップジャズが出来る。AからDまでテーマ、そのままアドリブを数コーラス行うのだが、自由な演奏はかなり楽しいもので快感が走ったもんだ。
但し、演奏が上手くなければ聴いている人はかなり辛いだろう。(笑)

1 Mi Amore(Instrumental)
2 A Farewell To The Seashore
3 Chillon-Welcome
4 Sunspot Dance
5 Long For The East
6 The September Wind 1985
7 One Last Farewell

165 松岡直也/WELCOME

08:自分音楽レコード史

WELCOME
松岡直也/WELCOME 1983.11

松岡さんの六本木ピットインとモンタレーのライブ盤。但し、最初と最後の曲はスタジオ録音でありながらライブ盤のようにしている。最後の曲、Chillon-Welcome は、メンバー紹介とその歓声を演奏と重ねている。まるでモンタレーでライブ紹介しているようだ。

2014年4月29日に亡くなられた松岡さんの音楽頂点の頃の作品だ。
直近に発売されたアルバムのベストライブであり、どれも聴き易く秀作な内容となっている。
当時、自他ともに認める松岡直也ファンだった私が聴きこまないはずがない。

WELCOME
これは、松岡直也のバンドスコア譜だが、自分で買ったものではない。六本木ピットインのステージで松岡さん本人に頂いたバンドスコア譜だ。
とは言っても、当時の楽器店の楽譜売り場で1600円で普通に売っていたものだ。

何と、その日の六本木ピットインで演奏したメンバー全員のサインを貰った。
表紙は高橋ゲタ夫とペッカーのサインが読み取れない状態だが、かろうじて残っているのが分かるだろうか?

WELCOME
表紙を開くと他のメンバーのサインが綺麗に残っている。勿論、今は亡き松岡さんのサインもしっかり残っている。

WELCOME
そのバンドスコアの内容、この譜面は The Magician(Open Sesame!) だ。Guitar、keyboards1、keyboards2、Bass、Drums、Latin Percussion のパート別譜面。

バンド経験のある人なら分かるが、譜面はあくまでも参考でしかない。実際の演奏は、殆ど演奏者の感性と演奏テクニックで決まる。

六本木ピットインに出演したメンバーは、当時の有名人が目白押しだった。リトナー、カールトン、香津美、スクエア、YMOや坂本龍一、吉田美奈子、達郎、高中、プリズム、カシオペア、松岡さんも勿論その一人だ。

Jazzトリオのライブを朝まで聴いていたこともあった。30年以上前の遠い話だが、そうした熱中出来る時間が持てた良き年代だった。
人は年齢を重ねる程、1日が短く感じるようになり余裕がなくなっていくんだな。

ちなみに六本木ピットインの他に新宿ピットインもあった。
新宿ピットインには、国分弘子などを聴きに女性同伴で出掛けたこともある。音大ピアノ科卒の女性とジャズを語ったもんだ。音大卒の人はクラシックの造詣は深いが、ジャズピアノを知らない人が実に多かった。

別の女性になるが、今でも年賀状を頂く音大卒の当時のお嬢様がいる。美人でありながら気さくで人気があった。今は素敵なおばさまになっている。医者の奥様になり息子も医者だ…このブログを読んだら間違いなく分かるはず….。見たら連絡下さいね。(笑)


Side-1
1 The Magician(Open Sesame!)
2 A Song On The Wind
3 The September Wind
4 Amorosa
5 Monologue
6 Evening Calm
*Live at Roppongi Pit Inn, 1983.7.30 except “The Magician”

Side-2
1 Maple Wind
2 Sunspot Dance
3 A Farewell To The Seashore
4 Touch The New York Pink
5 Chillon-Welcome
*Live at Montreux, 1983.7.22 except “Chillon-Welcome”

164 松岡直也/午後の水平線

08:自分音楽レコード史

松岡直也グループの名盤 見知らぬ街で を超えるアルバム、A FAREWELL TO THE SEASHORE ~ 午後の水平線見知らぬ街で のアルバムから僅か半年後の発売だ。

中森明菜にミ・アモーレの曲を提供し、中森明菜がレコード大賞を受賞するなど、この頃の松岡さんは音楽活動の中で頂点だったかもしれない。

松岡さんをメジャーになる前から知っていた自分にとって、ウイッシング路線から離れ、聴き易い音楽に進んでいくことに若干の寂しさはあった。
特に Free Voyage あたりになると、わたせせいぞう/ハートカクテルの序章曲になっている。

午後の水平
松岡直也/午後の水平線 1983.4

午後の水平線 のシングルトーンのピアノが切ない。
海の波の音から始まる The Last Summer Day は、午後の水平線 の裏メロディーだ。

ちなみに新入社員の頃、品川の大きなホテルを貸し切って行われた会社の忘年会で演奏した曲でもある。シャカタクの Night Birds 等とともにピアノ中心の曲を数曲やった。

午後の水平
上の写真は当時買った楽譜集、このメロ譜のコードはバンド演奏の参考にした。

松岡直也の原点は全てウイッシング時代であることが分かる曲が収められている。
それが Evening Calm、Monologue、The Last Summer Day だ。先ほど書いたように 午後の水平線 のひっくり返した曲(裏メロディ)が The Last Summer Day だから、やはり松岡さんの原点は同じなんだと思った。
松岡さんの中で一番売れたアルバムであり、お奨めアルバムとなる。


1 Sunspot Dance
2 A Farewell To The Seashore
3 Maple Wind
4 Oblivion In The Sand
5 Evening Calm
6 Free Voyage
7 Monologue
8 The Last Summer Day

163 松岡直也/見知らぬ街で

08:自分音楽レコード史

ウイッシングの前にも3枚のアルバムを出しているが、ウイッシング後の松岡さんの初ソロアルバム。

完成度の高い素晴らしいアルバムに仕上がっている。

正直言えば、ホーンセクションを加えた大編成の松岡直也 & ウイッシングの方が好きだ。
しかし、松岡サウンドの知名度急上昇に伴い、同時にホーンセクションのメンバーもメジャーになり、大所帯での編成維持が困難となってきた。

それなら無名の優秀なホーンセクションを登用すれば良いと思うだろうが、そんな簡単にいかない。このアルバムと共にホーンセクションを加えたウイッシングは解散した。

見知らぬ街で
松岡直也/見知らぬ街で 1982.10

見知らぬ街で

このアルバムは、全員海外ミュージシャンで制作されている。
それもフュージョン系ミュージシャンとラテン系のミュージシャンの異文化の融合だ。まさに 見知らぬ街で のアルバム名そのものだ。

特に A Song On The Wind のドラムが素晴らしい。自分はドラムの凄さは全然分からないが、テクニックの有無位は分かる。

オマー・ハキム(Omar Hakim)は、1982年にウェザー・リポートにドラマーとして参加している。このアルバムが発売された頃は、ウェザー・リポートに参加していることになる。こんな超ドラマーをさりげなくメンバーに加えている松岡さんの力量が凄い。

オマー・ハキムは、翌年の1983年には、渡辺香津美のアルバム MOBO にマーカス・ミラー、マイケル・ブレッカーらと参加している。今も尚、一流ドラマ-と活躍している。

A Song On The WindMirage は、下手ながらアマチュアバンドでしっかり演奏させて頂きました。(感謝一杯)
ジャズ風アドリブは苦手だと松岡さん自信で語ったように、松岡さんの曲はジャズコードと異なっていて、左手のコードトーンはシンプルでコピーし易かった。

但し、松岡さんのラテンの乗りは、ラテンミュージックをやっているプロでもなかなか真似が出来ない。

学生の頃は満足にテレビを持っていなかったので記憶にないが、見果てぬ夢(Mirage) は、三菱・ミラージュのCMに使用されたかもしれない。と言うのは、当時CM起用されていた記憶がおぼろげながらある(気がするだけかもしれない)。

全曲通して哀愁を感じる日本人好みのメロディに仕上がっている。間違いなく名盤だ。

1 Touch The New York Pink
2 A Song On The Wind
3 見知らぬ街で~Fall On The Avenue
4 見果てぬ夢~Mirage
5 Light of Love
6 時は過ぎても~Time After Time

162 松岡直也 & Wesing/九月の風

08:自分音楽レコード史

ウイッシング松岡さんの初ソロアルバムと直也 & Wesing としては最後のアルバムになる、ベスト版。
九月の風(The September Wind) は新曲だが、これまでの One Last Farewell、A Memory of Majorca のメロウな旋律と同一延長線にある。
過去と同じ曲が収録されてはいるが、何故か新しいアルバムの印象が強く残る。


9月の風
松岡直也/九月の風 1982.4

どこでこの路線になったのか、もうこれはロマンティック街道一直線のアルバムだ。

アルバムの帯に書かれている文面もまさにそれを彷彿とさせる。
あの「思い出のマジョルカ」を超えたロマンティック・チューン、「九月の風」が再びあなたに思い出をつくる。
ニューアルバムは彼自身の収録したSEA SOUNDにより、あなたを一人ぼっちの海へ誘い出す。この夏をラヴ・サマーにする松岡直也&ウィシング・ザ・ベスト!!


と、なっている。海は横浜生まれの松岡さんらしいと思いながらも、これはちょっと恥ずかしいぞ~。

ロマンティックバージョン
松岡直也 & Wesing/ロマンティックバージョン

ワーナーパイオニアが面白い趣向を凝らし、過去の4枚のオリジナルアルバムをロマンティク・バージョンとして発売した時期ががあった。
そうとは知らず、レコード店に行くと過去のアルバムらしい全く別のアルバムが発売されていた。「これは別テイク版か?」と一瞬戸惑ったものだ。

左上から時計回りで、THE WIND WHISPERS、MAJORCA、SON、THE SHOW となる。

確かに印象は悪くはないが、何かが違う。さすがに大の松岡直也ファンでもロマンティック・バージョンに首をかしげた。

1. The September Wind(You’re Romantic)
2. A Season of Love
3. Mistica Latina
4. Adria
5. The Show
6. Noche Corriendo
7. A Memory of Majorca
8. Evening Tide

尚、LPアルバムには、3. Mistica Latina、5. The Show は収録されていない。

アルバム最後の曲 Evening Tide は、自分の結婚式の披露宴にバンド仲間のギターとベースを加えて演奏した。さすがにドラムは無理だったのでリズムマシンにした。

この頃、大ヒットした YAMAHA-DX7Ⅱで [雷の音] をいきなり大音量で始めた。今はなき京橋会館の会場の全扉が騒音で閉められた。
その後、静かなピアノテーマ、ピアノのアドリブと後半にギター(上野氏)の速弾きアドリブを加えて演奏。

同時に結婚式では弦楽四重奏楽団を呼び、さながら高尚なクラシック音楽と軽音楽演奏となった。通常、披露宴でハンド演奏は断られるところ、自分の強い希望で実現した。これも今となっては良い思い出だ。

ロマンティックバージョン
4つのアルバムを並べると綺麗に並んだ


松岡直也 & Wesing/FIESTA FIESTA
松岡直也 & Wesing/FIESTA FIESTA

尚、アルバム FIESTA FIESTA のアルバムはロマンティックバージョンでなく、こんなアルバムで登場している。 FIESTA FIESTA のアルバムは曲調から無理と判断したからなのだろうか?
確かにアルバムデザインはこちらの方が似合っている。

161 松岡直也 & Wesing/マジョルカ

08:自分音楽レコード史

松岡直也 & Wesing のモンタレージャズフェステイバルの興奮覚めないうちに、立て続けに過去のアルバムを購入する。勿論、どんなアーティストでも共通することだが、アルバムの収録曲の中には繰り返し聴かない曲もあるが、殆どが秀作・傑作なる曲ばかりだ。

SON
松岡直也 & Wesing/SON 1980.7

Adria、Noche Corriendo はモンタレーライブと同じ、別テイク版と思って聴くと面白い。迫力も同じだ。ラテンミュージックなんか当時は興味があった訳でもなく、たまたま松岡サウンドが自分の音楽路線にジャストフィットしただけだ。

AdriaA Memory of MajorcaA Season of Love 等メロディはどれも違うが、サウンドの原点は30年後に聴く音楽とブレテいないのが素晴らしい。松岡直也 & Wesingは夏に聞きたいサウンドだ。

1 Rap Out(Oye Baila Mi Son)
2 Adria
3 Mistica Latina
4 Descarga
5 Noche Corriendo
6 Fisherman’s Break
7 Let It Happen Again



MAJORCA
松岡直也 & Wesing/MAJORCA 1979.12

Desafio の迫力は素晴らしい。息をつかせぬ演奏だ。
A Memory of Majorca午後の水平線 のアルバムの延長線上にある曲。哀愁たっぷりのピアノが切なくなってしまう。

ビッグバンドを率いたウイッシング時代の松岡サウンドは個人的に音楽の最高点、その後のバンド構成の松岡直也グループとは一線を画する。日本にこんなラテンミュージシャンがいたことを誇りに思う。

1 Desafio
2 Hesitation
3 Coral Reef
4 Que Pasa Amigo
5 Fill Up With Love
6 A Memory of Majorca



FIESTA FIESTA
松岡直也 & Wesing/FIESTA FIESTA 1979.10

1937年5月9日横浜生まれ、7歳の頃からピアノを学び、13歳の頃には在日アメリカ軍キャンプでピアノを弾いていた。15歳で自己グループを結成するが、ドラマーがハナ肇だった。
その後も音楽活動を続けるが、売込みの苦手な松岡は長い期間、地味な存在だった。

既にこの時期のメンバーも見ると凄い名前が連なる。
大村憲司(G)、高橋ゲタ夫(B)、村上秀一(D)、ペッカー(Per)、宮沢昭(Flute)、ホーンセクションに向井滋春 粉川忠範 武田和三 中沢健二 土岐英史 清水靖晃、Vocalに EVE 吉田美奈子 榊チエコ と並ぶ。

軽快な乗りで始まる Pao De Acucar をはじめアフロキューバン ミュージックの傑作だ。

1 Pao De Acucar
part1 Delight
part2 Jubilation
2 Fiesta Fiesta
3 Silver Night Fever
4 Moonlight Sand
5 Take 6・4・5



THE WIND WHISPERS
松岡直也 & Wesing/THE WIND WHISPERS 1979.4

THE WIND WHISPERS は Wesing としては最初のアルバム。既に松岡直也としてはアルバムを3枚出ているが。Wesingとしてのデビューアルバムはここからになる。

当時のADLIB誌 79年の日本のクロスオーバー ベスト レコードの1枚に選ばれている。

1982年に登場するアルバム THE SEPTEMBER WIND/九月の風に収められている原曲。A Season of Love に限らず A FAREWELL TO THE SEASHORE~午後の水平線 のアルバムとメロディが路線が同じであることが分かる。既に松岡サウンドの原点がここにある。

その後、Wesingのオープニング曲と定着する Stormy Weather は、勿論、モンタレーフェステイバルでのオープニングでも使われている。
ラテンリズムを延々と繰り返すピアノのフレーズが印象的。

1 A Season of Love
2 My Wonder Land
3 Stormy Weather
4 Caribbean Sea
5 The Wind Whispers
6 The Myth of Egypt
7 Epilogue

160 松岡直也 & Wesing/ライブ アット・モンタレー・フェステイバル

08:自分音楽レコード史

松岡直也は自分が学生時代から永遠の師であり、自分のピアノスタイルに最も影響を受けたフュージョン界のピアニスト。悲しいことに2014年4月29日に他界された。76歳だった。

勿論、直接の師匠のはずがない。単に憧れだけの師匠だが、30年以上に渡ってその音楽性に惚れ続けている。こんな人、他にいない。

当然、殆どのアルバムを持っている。私が20代の頃、都内のアマチュア ライブで演奏した曲が全て松岡さんだったこともある。
ミアモーレ、A Song On The Wind、ミラージュ、午後の水平線、イブニングタイド、Long For The East
まさに自己満足の世界だ。文句も言わず、他のメンバーが一緒にやってくれたもんだ。それ以上に、よくもまあ聴いてくれる人がいたもんだ…。(感謝)

松岡直也/LIVE AT MONTREUX FESTIVAL
松岡直也 & Wesing/LIVE AT MONTREUX FESTIVAL 1980

松岡直也 /LIVE AT MONTREUX FESTIVAL

最初の出会いはこのアルバムから。興味本位で2枚組アルバムを買った、1枚目のA面に針を降ろす…大抵の人はその迫力にぶっ飛ぶ。

オリジナルアルバムに書かれてある当時のライナーノーツを要約しよう。

1980年7月19日、スイスのモンタレーに到着。前日18日の夜のリハーサルが主催者側の不手際で使用不可能。19日本番直前も二転三転し、何とか会場地下のミュージシャンズ・バーで簡単なリハーサルを行う。
本番間際に主催者側の都合で、トリの予定から2番目となり、その直前になって再び変更、何とトップバッターとなる。(通常は有り得ない)

20時開演予定が30分早まる。
19時30分頃にプロデューサーのクロード・ノブスがステージに表れ、「開演時間よりも早くこの会場に集まって下さった皆さんの為に、今夜は特別プレゼントをしましょう。まだ、予定よりも早いのですが、あなた方の為に今夜のプログラムをスタートしたいと思います」と、メンバーを順番に紹介し始めた。

日本の松岡直也のビッグバンドってどんな音楽なのか殆ど知らなかったはずだ。冷ややかな目でステージに視線が集まる。

最後に松岡直也が紹介されるや、THEME ~ DESAFIO ~ PENNY MARKET ~ NOCHE CORRIENDO が、これでもかと言わんばかりに曲が続く。

松岡直也 DESAFIO
松岡さんの DESAFIO 直筆メロ譜

いきなり THEME で観客を黙らせ、 DESAFIO の圧倒的な演奏は驚嘆に変わる。 NOCHE CORRIENDO に至っては観客はノックアウト状態になった。

白熱した演奏に観客の歓声は鳴り止まず、逆に出演者メンバーも驚いたらしい。
2000人収容の会場は3000人近くに及び、鳴り止まない拍手と歓声で1時間の演奏予定が30分も延長した…。(ライナーノーツより)

私の松岡病はこのアルバムから始まった。


side1
01. THEME 0:29
02. DESAFIO 6:40
03. PENNY MARKET 6:48
04. NOCHE CORRIENDO 8:39

side2
01. MISTICA LATINA 6:04
02. RAP OUT(Oye Baila Mi Son) 9:46
03. ADRIA 5:49

side3
01. FALL FOREVER 10:31
02. DRIED FLOWER & DRIED LOVE 7:40

side4
01. FISHERMAN’S BREAK 6:49
02. QUE PASA AMIGO 12:59


059 ビル・エバンス/Portrait In Jazz

08:自分音楽レコード史

ビル・エバンスと言えば、ジャズピアニストの巨匠だ。ジャズファンでなくとも名前くらい知っている人が多いんじゃないだろうか?

ビル・エバンスが亡くなったのは、私が18歳位の頃。東京に来た時でもあり、何とテレビの夕方のニュースで、「ジャズピアニストのビル・エバンスさんがなくなりました」と取り上げられたほどだった。
そのニュースを聴いて、「ああ また偉大なジャズ演奏家が亡くなった」と寂しさを感じたものだ。

ビルエバンス/Portrait in Jazz
ビルエバンス/Portrait in Jazz 1959

とても商業路線とは言えない銀行員風のアルバムジャケット。1959年に発売された名盤中の名盤だ。

1959年と言えば自分は赤ちゃんの頃だ。
アルバムジャケットに印字されている演奏収録日が、ちょうど満1歳の誕生日だ。「おおっ! ちょうど俺の誕生日だ」と。


アルバムの最大の特徴は、Bassのスコット・ラファロ、Drumsのポール・モチアン、そしてPianoのビルエバンスの3人によるインタープレイ。

インタープレイとは、お互いがお互いの即興に触発されて、更なる高次元の演奏となること。楽器の特性上 トリオ編成では、どうしてもピアノ中心にはなるが、ベースもドラムも全く対等な立場で演奏を行っていることが分かる。

今では良くあるシーンだが、この当時では異彩をはなっていたようだ。
そして、今も1959年の「枯葉」を聴いても全く色あせていない。


収録曲「枯葉 (Stereo版の方)」は、ビル・エバンスが録音したその18年後(学生時代)に 自分が一生懸命コピーした曲でもある。
ビル・エバンスは決して超絶速弾きはしないが、ジャズ和音の響きが心地良く、またそう響かせるのが難しく、例えばショパンの難易度の高い曲を弾ける人であっても なかなか弾けない気がする。
それは、「指が動く」=「ジャズが弾ける」ではなく、ジャズの持つコードトーンやジャズフレーズの表現が難しいからだ。

ビルエバンス/Portrait in Jazz
マイナスワンでジャズピアノの練習が出来る時代に突入

MIDIデータがフロッピーディスクとして入っていた写真。自分が30歳になるかならないかの頃。
MIDI対応の電子ピアノが安価に登場し、自宅でマイナスワンでジャズピアノ練習が出来るようになった。夜中でも何度も練習が出来る。良い時代になったと思ったもんだ。

ジャズをやるなら、とにかく沢山のジャズアルバムを聴いて、ジャズフレーズを自分のものにしないと駄目だ。この手の音楽は、興味がなければ全く良さは分からない。でもそれで良いと思う。


01. Come Rain Or Come Shine
02. Autumn Leaves
03. Autumn Leaves (Mono)
04. Witchcraft
05. When I Fall In Love
06. Peri’s Scope
07. What Is This Thing Called Love
08. Spring Is Here
09. Someday My Prince Will Come
10. Blue In Green (take 3)
11. Blue In Green (take 2)


Bass – Scott LaFaro
Drums – Paul Motian
Piano – Bill Evans

060 ジョーファレル/ナイトダンシング

08:自分音楽レコード史

もっと名盤を紹介すべきところだが、ジョーファレルのアルバムと言えばこれしか買っていない。
色っぽい女性のアルバムジャケットを眺めながら、ソファーに座ってグラスを傾けながら聴くと最高だ。
ハービーメイソン(Dr)、エイブラハム・ラボリエル(B)、ハービーハンコック(Key)、リーリトナー(G)などが主なるメンバーではあるが、曲によって共演者が異なるので、クレジットを眺めながら楽しめる。

Joe Farrell/Night Dancing
Joe Farrell/Night Dancing 1978

Joe Farrell/Night Dancing

Katherine(Jeff Lorber)は、お洒落にサックスでアレンジ。実に小気味よい。

Silver Lace のフルートによるソロパートは、チックコリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーにイメージが重なる。それもそのはず、ジョーファレルはチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーの初期メンバーとしても活動していたのだ。

アルバムの中で一番良いのは、3曲目のビー・ジーズ How Deep Is Your Love (愛はきらめきの中に) だ。
正直、ビー・ジーズのオリジナル曲よりジョーファレルのサックスの方が良い。これこそが大人のジャズだ。

B面最後のロッド・スチュワートの You’re In My Heart (胸につのる想い)も悪くない。どの曲も原曲より良くなっていると言うと褒め過ぎかな?

全体を通した印象は大人の音楽であり、心に余裕がないと聴けないお洒落なジャズなのだ。

あくせく働いていると良さが全く分からない。
今、心に余裕ありますか?


SIDE A
01 Katherine
02 Silver Lace
03 How Deep Is Your Love
04 Come Rain Or Come Shine

SIDE B
01 Another Star
02 Casa De Los Sospensos
03 Night Dancing
04 You’re In My Heart

058 クインシー・ジョーンズ/愛のコリーダ

08:自分音楽レコード史

1976年 大島渚監督による「愛のコリーダ」を、実際日本の映画館でみたことがある。東京に出てきたばかりの田舎臭さを残した青年が、立川の場末の映画館で見た。

男女の愛欲を描いた映画で終始スクリーンはぼかしが加えられた。とにかく描写が物凄かった。

この映画にインスパイアされて作った曲が、愛のコリーダ (Ai no Corrida) と巷では言われているが、どこまでクインシー・ジョーンズはそれを意識したかは定かではない。
愛のコリーダの曲の音程は、日本語のイントネーションと同じになっている。憎いね。

クインシー・ジョーンズ/愛のコリーダ
クインシー・ジョーンズ/愛のコリーダ 1981

クインシー・ジョーンズのピーク時は、大統領の次に忙しい男と言われた程だ。

このアルバムも参加メンバーに驚く、スティービー・ワンダー/ハービー・ハンコック/ルイス・ジョンソン/チャカ・カーン/スティーブ・ルカサー/パティー・オースティン/アーニー・ワッツ/トゥーツ・シールマンス/ポリーニョ・ダ・コスタ/マイケル・ジャクソン/ジェームス・イングラム・・・。
ちなみに、マイケル・ジャクソンのお化けアルバム Thriller もクインシーのプロデュースによるものだ。

当時 Ai no corrida は六本木ディスコで流行りに流行った。この曲が流れると一斉にフロアに踊りに出る若者達を思い浮かべる。
私も六本木ピットインと六本木ディスコは非常にお世話になった。朝まで踊っていたことなんてざらだった。(こんなこと書いて良いのかな?)


01. Ai no corrida
02. The dude
03. Just once
04. Betcha’ wouldn’t hurt me
05. Somethin’ special
06. Razzamatazz
07. One hundred ways
08. Velas
09. Turn on the action

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