レコード史3、

225 リチャードティー/35年以上前の空間へ

08:自分音楽レコード史 ピックアップ

ちょっと感慨深い話をする。

この社長ブログは私が気ままに徒然に起こしているものだ。若い頃の音楽レコード史もカテゴリーを分けて一緒に載せている。

ビジネスに全く関係ない内容は載せるべきではないと批判する人は多いと思う。
しかし、私が若い頃の経験した音楽は自分の歴史であり、それも丸ごと含めて自分が形成されている。当時の経験があり今につながっている。これも私を語る上での重要な情報だ。むしろ音楽の好きな楽器演奏経験者が仲間に入って欲しいくらいだ。

上場企業の社長にでもなれば、こんなこと許されないだろうが、小さな企業だから出来るのだ(笑)。

Richard Tee
2017年6月初頭のはなしだ。
『 突然のメールにて、失礼いたします。
○○会社の○○と申します。
榊社長のブログを拝見して、メールを送付させていただきました。

実は、Stuffの(DoYou)WantSomeOfThisの楽譜を探しておりまして、
その結果、榊社長のこのブログ記事に辿りつきました。』
 ~ 以下省略 ~


キーボード・マガジン1979年10月号に掲載されていたのは分かったが入手困難、国会図書館でも入手困難、神保町の古本屋でも入手出来ず・・・最後の手段で私に連絡してきたとのこと。

御社に伺いますので楽譜を手に入れることは出来ませんでしょうか・・・と。素性を何も明かさない人の場合、そのままにしてしまう場合が多いのだが、氏名は勿論、会社名、自分のfacebook、電話番号等が記載してあった。

Richard Tee

実は、過去にリチャードティーに関して同様なメールを頂いていた。てっきり同じ人だろうと思っていたのだが、全く別人だった。今回で3人目になるのだ。
今回の方は(DoYou)WantSomeOfThisだが、他の方は Richard Teeが弾く Take The A Train の譜面が欲しいとか…。

ジョーサンプルとかデイブグルーシンの譜面も載せているのに、何故 リチャードティーなの?と思う訳だ。
Richard Tee
『早々、押入れから取り出しました・・・沢山の楽譜があります。
Joe Sample、Keith Jarrett、Bill Evans・・・若い頃のユーミンなども。
有名どころは今でも簡単に手に入るでしょうが、Richard Teeは既に時代に消えていく人なのかな?寂しいですね。
何分 私の学生時代の頃の譜面ですので、35年以上経過しています、紙が黄ばんでいますが、ご愛嬌として下さい。』

と、SCANした譜面をダウンロード出来るように返信した。

Richard Tee
『積年の恋人と会うことが出来ました。
ダウンロード実施出来て、35年以上の時空を超えて、手元にある喜びをかみしめております。
心より感謝申し上げます。

是非、榊社長にはお礼をさせて頂きたいので、1度タイミングを見てお伺い出来れば幸いでございます。』

Richard Tee
勿論、今回の件で謝礼なんか一切貰っていない。来社されてお礼なんか要らない。
純粋に自分の熱中した時代の音楽を他の人が演奏したいと思う心意気が嬉しいじゃないですか。楽譜をコピーして人に渡すことは、本来は違法になるのだが、既に売買されていない譜面なんだから許して貰えると勝手に思っている。

Richard Tee
しかし、リチャードティーだけ問い合わせがあるのは何故なんだろう?
ちなみに当ブログでアクセスランキングが多いのは圧倒的に物流ブログ。上位は殆ど物流ブログが独占している。
物流ブログは当時の上場大手企業の情報システム部で輸出入システムの倉庫管理システムの設計開発に得た知識をベースに記載しているが、今でも通用する内容が多いのだろう。

Richard Tee
音楽レコード史は、やはりリチャードティーがぶっちぎり、3位のキース・ジャレットより多い、2位は何とサザンに関する記事となっている。ぶっちぎりと言っても物流ブログの数字には適わない。

肝心の社長ブログやビジネスのカテゴリーのアクセスはと言うと、下も下。寂しい限りの状態。おいおいビジネスのほうがアクセス上位じゃないのはマズイんじゃないの? 確かにちょっとマズイよなあー。

どうやら物流専用ブログでその薀蓄を語った方が商売になるようだ(笑)。

213 野田あすか/心がホッとする音楽

08:自分音楽レコード史

彼女を知ったのは書店で立ち読みをしていたとき、偶然彼女に関する本を見つけたからだ。

パラパラと本をめくり、発達障害でいじめ・転校・退学・リストカット、23歳の頃には自宅2階から飛び降り歩くことが不自由になった。さまざまな試練を乗り越えているピアニストなる野田あすかさん。

野田あすか
まだ彼女を知らない人は、ユーチューブで実際の彼女のピアノを聴いて欲しい。まさにピアノの音色とメロディがそのまま彼女のやさしい心を表している。

野田あすか
音楽コンクールで幾つか受賞歴を持つ彼女は1982年生れだから現在の年齢は30代半ばだ。純粋ゆえあどけなさが残る。

野田あすか

野田あすか

頭も優秀で国立大学にも入れたほどだ。[障害者]なる言葉を考えさせられる。障害者とは世間諸々の凡人とある箇所が異なるだけだ。

こころがホッとする。やさしい気持ちになれるはずだ。応援しています!

203 青木カレン/Eternal Melody

08:自分音楽レコード史

青木カレン 9枚目のアルバム Eternal Melody

個人的に熱狂的なジャズボーカリストは殆どいない。笠井紀美子、しばたはつみなどほんの数人だけだ。ジャズの場合 聴き手はどうしても演奏中心になってしまう、ピアノやサックス、ベース、ドラムズの演奏に気持ちが行ってしまうのだ。
特にライブに関して言えばボーカルは、お口直しレベルの扱いだ。

青木カレン/voyage
青木カレン/voyage 2015.01

白熱のライブ演奏があって、「ちょっとこの辺で、ゲストボーカルを紹介します」と、美人女性ボーカルが登場するお口直しレベルの印象が強い。
これは、あくまでも演奏中心でジャズを楽しんでいる個人的意見です。決して誤解なきようお願いします。

ライブハウスで、グラス片手に聴く場合、美人シンガーの登場は華であり、会場も優雅に盛り上がる。粋な時間を過ごせる。30代の自分には、そんな優雅なひと時はあった。

アルバム全体を聴いていて、そんな優雅な時間を思い出してしまう。ボーカルも演奏も贅沢な内容に仕上がっている。
Instrumental の音楽に飽きた頃、今風の演奏とボーカルは癒やされる。

C’est si bon、 Carnival、Can’t help falling in love で心が癒やされ、Can’t take my eyes off you でディスコ隆盛時を思いだす。おじさん族が喜ぶ構成かな。(笑)
何故か Never again – jazz version が絶品だ。


01. Sunny / Jazz Standard
02. Love never felt so good / Michael Jackson
03. Happy / Pharrell Williams
04. C’est si bon / Jazz Standard
05. Carnival / The Cardigans
06. You can’t hurry love / The Supremes
07. Isn’t she lovely / Stevie Wonder
08. Can’t take my eyes off you / Boys Town Gang
09. Can’t help falling in love / Elvis Presley
10. I can see clearly now / Jimmy Cliff
11. Unchain my heart / Ray Charles
12. I fall in love too easily / Chet Baker
13. I don’t want to miss a thing / Aerosmith
14. Never again – jazz version – / 「昼顔~平日午後3時の恋人たち」挿入曲 jazz version




こちらは、青木カレン 6枚目のアルバム voyage

青木カレン/voyage
青木カレン/voyage 2011.04

青木カレンはドラマの主題歌も数曲登場しているので、知る人も多いと思う。つまみ食い程度でしか聴かないため、ファンかと言われれば 正直それほどでもないのだが。

青木カレン/voyage
今風の演奏スタイルだ。SKINDO-LE-LE は、コンピュータによるリズム音と生音をミックスさせた音楽。2曲目は何とレディガガの曲が登場する。演奏スタイルも Jazz と言うより Pops 寄りだ。
彼女に申し訳ないが、このアルバムは 純粋にジャズファンが聴くにはちょっと中途半端で辛いかな。








01. SKINDO-LE-LE
02. POKER FACE
03. SUGAR CAKE
04. BOARDING PASS (INTERLUDE)
05. ENGLISH MAN IN NY – REVISITED ft.FÉFÉ
06. ANOTHER DAY IN PARADISE
07. I’VE GOT YOU UNDER MY SKIN
08. PAPIPA
09. PASSENGER
10. YOU GOTTA BE
11. WE WILL ROCK YOU
12. FINAL BOARDING (INTERLUDE)
13. OVER THE HORIZON
14. TRY YOUR WING

202 山中千尋/Still Working

08:自分音楽レコード史

言い方が悪いが Reminiscence の番外編であり、追加曲だ。通常のCDとしての評価は微妙なのだが、個人的に世間の評判より良い。

山中千尋/Still Working
山中千尋/Still Working 2012.05

山中千尋の美貌を上手く利用した追加版CDだ。山中千尋のエレクトリックアルバムであり、いきなりハモンドオルガンで攻めてくる。

オルガンと言えばジミースミスの The Cat しか買ったことないし、他はあまり知らない。最初は彼女のオルガン演奏に違和感たっぷりだったが、やはりテクニックがあるとグイグイ聴き手を引き付けてくれる。
2曲目は、フェンダーローズで攻めてくる。ピアノだけでなく、エレクトリック分野も実験的にやっている。
アドリブは上手い、さすがだ。

山中千尋/Still Working
アルバムCDの表(右)と裏(左)

山中千尋/Still Working
アルバムCDの中に入っている解説


4曲目 Prelude は珍しくソロピアノ。曲が終わると同時に Rain, Rain And Rain が始まる。
アルバム Reminiscence の別テイク番だ。自分にはどっちが好みかな?と続けて聴くと、う~ん…どちらも良いが、演奏スタイルは基本的に同じ。

同じ曲をアルバムに残すのであれば、もっと違う演奏スタイルが聴きたいと思うのは贅沢なのだろうか?

01. Friday Night At The Cadillac Club (Bob Berg)・・・Hammond Organ
02. When Lights Are Low (Benny Carter/Williams Spencer)・・・Fender Rhodes
03. The Island(Ivan Lins)・・・Piano
04. Prelude (Chihiro Yamanaka)・・・Piano Solo
05. Rain, Rain And Rain (Alternate version) (Chihiro Yamanaka)・・・Piano

201 山中千尋/Reminiscence

08:自分音楽レコード史

山中千尋の11枚目のアルバムとなる Reminiscence、同じアルバム名でありながら3種類のパッケージがあり最初は戸惑う。

通常版CD、CD+DVDのもの、さらに高音質SACD盤の3種類だ。SACD = Super Audio CD の意味で音が全然違うらしい。ちょっと音の差を知りたいが、その機会がなかなか無い。

山中千尋/Reminiscence
山中千尋/Reminiscence 2011.08 通常盤

これは通常盤CDのジャケット。CD+DVD盤 と SACD盤 の場合、パッケージ内の写真と盤面のデザインさえ違うらしい。個人的には、誤解を招くので、3種類販売は必要なのかと思ってしまう。

最近、美貌を意識して制作されているジャケットデザインに「どうかな~」と思う。もっと音楽性を打ち出すコンセプトでデザインして欲しい。

1曲目はアルバム唯一のオリジナルで、軽快なイントロから始まる新鮮なメロディーライン。曲もゴージャスでとても良い。

山中千尋/Reminiscence
アルバムCDの表(右)と裏(左)

ジョージベンソンの This Masquerade が実に粋だ。メロディラインだけ聴けば、イージーリスニングなのだが、ピアノとベースのそれぞれのアドリブを聴くと、やはり一流のジャズピアニストだ。聴かせてくれる。

Boys Town Gang が1982年にディスコ調にアレンジし、ディスコミュージックとして流行った Can’t Take My Eyes Off Of You が10曲目にある。

ポップス調でありながらジャズアドリブになるや、演奏が一級品だ。曲が突然止まったり始まったり、行ったり戻ったり不思議な曲の構成になっている。これには賛否両論がありそうな構成だが自分は好きだ。実験的だ。

山中千尋/Reminiscence
アルバムCDの中に入っている解説

山中千尋のピアノを聴き続けていると、ちょっとじれったくなる。テクニックがあるんだからガンガン アドリブを弾きまくって欲しい。

山中千尋/Reminiscence
アルバムCDの中に入っている解説

01 Rain, Rain and Rain
02 Soul Searchin’
03 (They Long To Be) Close To You
04 Dead Meat
05 Ele e Ela
06 This Masquerade
07 She Did It Again
08 You’ve Got A Friend / Central Park West
09 La Samba des Prophetes
10 Can’t Take My Eyes Off Of You



山中千尋/Reminiscence
Reminiscence CD+DVD盤(左) と SACD盤(右)

200 山中千尋/Forever Begins

08:自分音楽レコード史

前回、上原ひろみの名前を出したが、今現在 最も注目しているジャズピアニスト二人のもう一人が山中千尋だ。
「何だ二人とも女か」なんて思わないで欲しい。お気に入りが たまたま女性だっただけだ。

山中千尋/Forever Begins
山中千尋/Forever Begins 2010

上原ひろみの音楽も大好きだが、唯一 iPhone にダウンロードして聴いているアーティストがこの山中千尋なのだ。

So Long が素晴らしい。スタンダードナンバーになってもおかしくない名曲だ。もうこの1曲だけでこのアルバムを買っても損をしない名曲中の名曲だ。

しかし、凄いのは So Long だけじゃない。どの曲も秀作なのだ。
ピアノで優しく語る Good Morning Heartache で日常の疲れが癒えてしまう。Saudade E CarinhoForever Begins のピアノの一音一音に色気を感じてしまうのは自分だけではないはずだ。
女性が弾いているという理由からなのか? 確かに完全否定は出来ないが、女性ジャズピアニストは他にも沢山いる。女性だからファンになったりしていない。

山中千尋/Forever Begins

やはり惹きつける何らかの音楽要素があるのだ。

アルバム全体を通して感じることは、上原ひろみの派手な演奏と異なり彼女は正統派ジャズピアニストであること。とにかく安心して聴ける。演奏テクニックも文句なく超一級だ。

彼女はアルバム毎に違う顔で登場してくる。一番彼女らしい顔のアルバムどれなのか? 今だ良く分からない。
謎のあるジャズピアニストなのだ。やっぱり一度、生演奏を聴きにいかなきゃ駄目だよなあ。


1. So Long
2. Blue Pearl
3. Summer Wave
4. Cherokee
5. w.w.w.
6. Good Morning Heartache
7. Saudade E Carinho
8. Forever Begins
9. The Moon Was Yellow
10. Avance

(注)1. 8. オリジナル
Blue Pearl:Bud Powell、Summer Wave:筒美京平の曲、w.w.w.:松風鉱一、Good Morning Heartache:Billie Holiday・・・などの作品をアレンジ


199 上原ひろみ/MOVE

08:自分音楽レコード史

今現在、最も注目しているジャズピアニスト二人のうちの一人、上原ひろみ。

上原ひろみ/MOVE
上原ひろみ/MOVE 2012

上原ひろみ/MOVE
アルバムCDの表(右)と裏(左)

アルバム最初の曲 MOVE を聴けばその凄さが分かる。テクニックは勿論ながら新しいジャズの境地を切り開いている。通常見られるジャズピアニストのスタイルと領域が異なる。

どの曲もテクニックに圧倒される。テンポの速い曲は超絶テクニックで実に攻撃的だ。主旋律は Rock であり Fusion Jazz だ。そしてアドリブは超一級の Jazz だ。
スローな曲も攻撃的だ。これは、彼女がとことん新しい音楽を追及している故に感じる迫力だろう。

このアルバムでもっともメロディラインがあるとしたら Margarita! になるだろうか? だが旋律を感じられるのは最初だけ。途中から彼女はアドリブを完全に楽しんでいる。

チックコリアやハービーハンコックがアコースティックピアノだけでなくエレクトリックサウンドを取り入れ、ロックとジャズを融合させた頃の印象と重なる。
但し、完成された音楽は、チックやハービーと一味も二味も異なっている。発展途上の実験的なジャズ音楽のようにも感じる。

上原ひろみ/MOVE
アルバムCDの中に入っている解説

音楽を分類するとジャズになるのだろうが、EL&Pのエマーソンのキーボードのように音楽そのものが攻撃的でロックアルバムに近い。テクニックに裏づけされた新しい音楽だ。
Suite Escapism “Reality” の出だしの緊張感は、まさにエマーソン・レイク&パーマーの 恐怖の頭脳改革 そのものだ。但し、アドリブはEL&Pのロック色と異なる高品質なジャズアドリブになっている。

Anthony Jackson(Bass) と TOTOに在籍していた Simon Phillips (Drums)だから、ロック色の強いフュージョンになっているのもうなずける。まさに EL&P と同じ構成ではあるが、全然異なる音楽に仕上がっている。

『 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス 』のアルバム表題も自信がなければクレジット出来ない。超ベテランの胸を借りて演奏するのではなく完全に対等な立場であり、むしろ2人を従えて演奏している。もう脱帽だ。たいしたもんだ。


01. MOVE
02. Brand New Day
03. Endeavor
04. Rainmaker
05 Suite Escapism “Reality”
06. Suite Escapism “Fantasy”
07. Suite Escapism “In Between”
08. Margarita!
09. 11:49PM

1