5月27日(土)松戸市民劇場 「オペラ恵信尼さん」
これは、親鸞聖人の妻・恵信尼(えしんに)さんのジャパニーズ オペラ。
『 親鸞聖人の妻・恵信尼、八十八歳の手紙に学ぶ。老いを生きる、母から娘へ! 』
恵信尼(ソプラノ):柏原奈穂さん
語り(ソプラノ):山口佳子さん
ピアノ:斉藤美香さん
打楽器:斉藤裕子さん
作曲・台本・演出:仙道作三さん
親鸞聖人は(1173~1262)享年90、親鸞聖人の妻(1182~1268)享年83 となると、約750年前の人。750年前の時代背景なんて、私にはさっぱり分からない。
どんな生活をしていたのかさえ分からないが、当時としては物凄く長寿だ。
JAZZ派の私は、Bill Evans、Keith Jarrett・・・それとなくJAZZが難解なるものを知っている。渋い音楽だ。
オペラって言うと、JAZZと大きくファン層の異なるもの思っていたし、確かにそうだ。
しかし、仙道作三さんのオペラを何回も生で聴いているうちに、JAZZとかジャンルの意味が分からなくなってきた。
日本語をオペラにしてしまうのだから、そりゃ滅茶 渋いですわ。
扱う題材も渋い。それを、全て作曲、演出含めてだ。
ソプラノの柏原奈穂さんが終始 尼姿のため、せっかくの美貌がかき消されてしまった。
ここは一歩先に進んで、750年後の現代版 、ドレスをまとった「恵信尼さん」の演出は無謀か?(そりゃ無理だろうなあー)
こんな馬鹿な事言っていると、重鎮 仙道さんに怒られる。
お見事でした。演奏者はスコア譜を見れるが、恵信尼さん役はそうはいかない。
1時間を超える長丁場を、殆ど出ずっぱりで、あのオペラ独特のトーンで歌う。歌詞を覚えるだけでも滅茶苦茶大変なはずだ。
変なところで感心してしまったが、主演・出演者のかたのプロ意識 とても素晴らしかったです。