(前回の続き)こうして、業務の仕組みをなんとか理解すれば、何となく頭の中で業務フローがイメージ出来るようになってくるもんだ。
最適なデータを考えて、テストシナリオとデータを作成してテストを繰り返す。
機能追加が必要となれば、システムに機能(プログラム)を追加する。業務の流れが理解できていなければ、機能追加なんか怖くて出来ない。
データ項目に不足があればファイル設計を行い、その影響範囲を想定してシステム仕様にまとめ拡張を行う。
それがお客様の業務に関係する箇所であれば、お客様と打ち合わせも発生する。
データベースが絡めば、データベースも操作する。
まあ、こんなことを毎日毎日、寝ても覚めても行うわけだ。
弱音を吐かなければ、大抵の人は飛躍的に成長する。
しかし、まだこの地点ではプログラマーの領域だ。
先に最終的にSEの目標を掲げておいた方が分かり易いと思うので、理想像を記す。あくまでも私の見解です。
・業界動向に精通していること
・コンピュータの基礎知識(公的資格がスキルの目安になる)
・業務知識(業界/業務知識は必須)
・簿記知識・会計知識
・どれか一つのプログラム言語を完全制覇する
可能であればコンパイル言語(C、Java、C++等)が理想
・要件定義、基本設計能力(そのうち経験する)
・企画・提案書作成能力(そのうち経験する)
・文章読解力、記述力
・提案力、交渉力
・プロジェクト計画、要員配置(そのうち経験する)
・コミュニケーション能力
全部合格ラインは厳しいが、理想形はこんな感じかな。
おお!こりゃ大変だ! いきなりは絶対無理! 心配ご無用、徐々に意識して身に付けていけば良いだけです。
才能のない私でもSEもどきになれたのだから大丈夫!
1、2年ほど格闘の毎日、会社に属している限り嫌でもやらねばならない。設計能力なんか自然と身に付く。
ここで重要なのは、所属部署がシステム開発を行う部署であることだ。
あなたがオペレータ業務しか与えられなかったら、何年たってもオペレータ要員でしかない。
どこかの時点でプログラム開発が行える、設計が行えるシステ開発部に希望を出すべきだ。