一般的にコンピュータに関する仕事なら何でもIT業界って思われている感があるが、もともと我々のような会社は、情報処理会社とかソフトウェア開発会社と呼ばれ、ソフトウェア開発だけ行っている小規模な企業はソフトハウスなんて呼ばれていた。
その頃はソフトウェア開発会社とインターネット関連事業を行う会社は明確に分かれていた。
しかし、殆どの業界を飲み込んで拡大するインターネットは、従来のソフトウェア開発会社が得意としていた業務システムまで吸収した。
2015年春季に向けての情報処理技術者試験のポスター
ITなる用語がコンピュータに関する漠然とした業務全般を意味するように使われだし、いつのまにか全部ひっくるめてIT業界を指すようになってしまった。
最近はクラウド技術が浸透し、従来の業務システムまでもがインターネットに接続されるようになっている。システムは複雑化し、垣根が分かり難くなってきた。自然とソフトウェア開発会社とウェブ制作・ウェブシステム会社は融合していく。
コンピュータ業界、情報処理業界に長く携わってきた私は、若かりしき頃、会社から情報処理処理技術者試験を取得するように酸っぱく言われ続けてきた。
まだ試験が2種・1種・特種・システム監査だけの4区分の時代。
プログラマー・SEであれば、2種・1種・特種。情報処理部門の管理責任者はシステム監査が定番だった。
違いが明確でその資格にも権威があった。
しかし、いつしか訳が分からなくなるくらい細分化され出した。
この情報処理試験って必要なの? ベンダー試験とどちらが価値があるの?
クリエイターの資格ってどうなの?
過去に会社の立ち上げのお手伝いし、数えきれないほどの履歴書を見た。数えきれないほどの人と面接した。
そして、自分の会社を興してからも多くの人と面接を行っている。
そのとき資格欄に記載されている資格の印象を面接する立場から綴ります。