今回は真面目に情報処理技術者試験を記述しましょう。情報処理技術者試験は4つのレベルがあり図に示した内容になる。
情報処理推進機構のサイトをアレンジ
下から順番に試験を考察します。
レベル1:ITパスポート
IT業界に関して言えば一般知識として扱われるため殆ど評価されない。この業界で生きていくなら、基本情報技術者の資格は欲しい。但し、学生ならステップアップの第一歩として最初に受けることはとても良いことなのだ。
レベル2:基本情報技術者
IT技術者を目指すなら是非持っていてほしい資格だな。
学生時代に取得しておくと就職の際に有利だが、だからと言って資格有無をあまり気にする必要はない。私なら入社してから取得すれば十分だと思う。それより学生時代に何を学んだかを重視する。法律、政治経済、商学、理工学そして部活動・・・こうした知識・体験の方が重視される。
試験問題を見て一生懸命勉強しても自分は受かりそうもないと思うなら、IT業界でのし上がっていくのは厳しいかもしれない。新人なら資格が無くても平気だが、職制が上がるにつれ優秀な後輩が次々と入ってくる。立場的にも資格は早めに取得しておいたほうがいいぞ。
レベル3:応用情報技術者
ソフトウェア開発会社で長く在籍していても取得出来ない人はいる。そういう意味ではレベルの高い資格であり業界内でも認められている。私もこのレベルになると、しっかり勉強した人だと認める。
当然、資格保持者は強いアピールとなり就職転職には評価が高い。
この資格のレベル以上を保持して業界経験があれば、就職転職にさほど困ることはないだろう。
レベル4:スペシャリスト
文字通りプロ資格。真剣に勉強しないとまず受からない。勿論、就職・転職には圧倒的に有利。
但し、若手資格保持者とベテラン無資格者であれば、間違いなく後者の方に軍配があがる。資格はあった方が良いが、資格保持者が仕事が出来る訳ではないのだ。
ベテラン技術者が、この資格を取得するために勉強することに大きな意味はない。実戦を勝ち抜いたスキルは紙の上の資格取得より遥かに勝っているのだ。
試験エリートは暗記学習能力は高いが、実戦に強いかは別問題。泥臭い現場を経験する技術者に勝てない。