お盆休みの最終日 8月15日 上野の国立科学博物館の昆虫展に行った。
私くらいの年になると、2人の娘は華の20代、家族一緒で出掛けることは皆無、ましてや昆虫嫌いの家族が見に行くことは絶対にありえない。よって、一人上野に出かけた。
いきなり巨大ミツバチ、クワガタ、蝶などが登場する。昆虫嫌いでなければ見ていて飽きない。
8050問題なる言葉を知っているだろうか。80代の親と50代の子供の意味だ。親が高齢化になっても ひきこもり状態が続いている子供(もう子供じゃないんだけど)が問題になっていることだ。
以前、30代中頃の応募者があった。履歴書には職務欄が空白だった。「私はこの年齢になるまで働いたことがありません…云々…」と自己紹介文が添えてあった。
「一生懸命頑張ります」と自己作品を添えての応募だった。私は意欲のある人は応援したくなる性格で、まず採用ありきから考えるが、パート・アルバイトの経験さえもない人をいきなり雇うことに大きな戸惑いを感じた。
そんな人は接客業のアルバイトは難しいだろう。あまりコミュニケーションが必要としないシステム開発やウェブ制作なら何とかなるだろうと思ったのかもしれない。応募に奮い立ったことは大いに認めてあげたいし、会って話を聞いてみたい気持ちは非常にあった。
解決策を見いだせるかもしれないと思ってのことだが、履歴書の内容から雇う可能性が低い状態だったので、期待だけ持たせるのは申し訳なく思い丁重な見送り文を添えた。
自分を発達障害であることを事前に告げた応募もあった。こんな小さな会社でも障害の応募があることに驚くと同時に、こうした人が世の中に少なくないことを実感する。
むしろ、朝会社に出かけ夕方帰る…平凡な平凡な社会人生活をおくれることに強く強く感謝しなければいけないと思ったものだ。
見た目に全く問題ない人でも隠したい病気の人はいる。はっきり記載すれば採用されないと思ってのことだろうが、会社も個人もメリットは全くない。正直に告げるべきだ。打開策が見いだせる可能性があるからだ。
大企業になれば一定枠とらないといけないが、告知すべきか否か分からないレベルの病気の判断となると履歴書に記載は微妙だ。
病気や障害を抱えて働くことに制約を受けている人は思った以上に多い。少なくとも私は理解度が高い方だと思っている。リーマンショック後から、いまだ正規な仕事に従事出来ない人も少なくないことを知っている。微力ながらも応援したい。
タガメ、ゲンゴロウ、私の小学生の頃に田んぼや池にいたもんだ。平気で素手でつかまえていたが、タガメに至っては多くの今の子供はこれに触れないだろう。
ジャポニカ学習帳の表紙に昆虫の写真が気持ち悪いと2012年に昆虫の写真が消えた。昆虫が気持ち悪いとノートを持てない女の子が続出したからとのこと。何とも寂しい。
ゴキブリも展示されていた。みんなが嫌がるゴキブリが、長蛇の列になるのは 怖いもの見たさの人間の習性なのかもしれない。部屋に出現すると「キャー!」と悲鳴をあげるくせに不思議なもんだ。私も多くの虫は触れてもゴキちゃんやムカデなどは触れない。
標本がこれだけ集まれば見事と言うしかないが、上の高い場所の標本は全く見ることが出来ない。並べたことだけに意味を持たせるこの見せ方って正しいのかな?
下の標本はじっくり見れる。自分が小学生の頃にこうした展示会を体験したかった。感動と得るものが全然違うと思った。