一、十、百、千、万、億、兆、京・・・恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
昔、テレビのCMで流れた記憶がある。
まだインターネットが一般的でない頃で、数の単位の発想が面白く今でも印象に残っている。
無量大数とは 10の68乗(1068)、途方もなく大きな数字だ。当時、東洋人(中国人かインド人あたり)が考えた数の単位の最高単位と思っていた。
しかし、インターネットが浸透した現在、ちょっと調べるとこれを遥かに超える単位があることが分かる。今現在、ネットで得られる最大の単位は不可説不可説転 のようだ。
無量大数が 1068 だが、不可説不可説転になると 107×2122 となるらしい。 無量大数の彼方へ を参照
Wikipediaの説明によれば、宇宙の年齢は137億とか138億年と記載されているが実感が沸かない。 宇宙図 が宇宙のスケールを興味深く説明をしてくれているが、不可説不可説転の途方もない単位を知ると、扱っている宇宙の単位が小さくさえ感じてしまう。
西洋圏でも大きな数字の単位は存在する。
Googleの由来となった有名な単位に、Googol (グーゴル)がある。10100、 0 が 100 個並んだ数だ。
それを応用した Googolplex(グーゴルプレックス)になると、 1010100 = 10Googol 、宇宙空間を軽く超える単位らしい…人間が想像できる限界を優に超えている。
不可説不可説転は Googolplex より小さくなると言っても、 107×2122 も、とんでもない単位だ。面白い例え話 が記載されていた。
例えば、1億の場合、0 が 8個並ぶ=100,000,000。これは分かる。
同じように 1不可説不可説転の場合、0 が 37潤2183溝8388穣1977□6444垓4130京6597兆6878億4964万8128個 並ぶ。
何だこの表記は?
1不可説不可説転を秒に変換したらとどうなるか?
宇宙年齢が138億年であれば、秒に変換すると 43京5196兆8000億秒となる。
ここまで大きな単位の話をしてきたら、宇宙年齢の43京秒は大きな数に感じられない。
宇宙年齢を約1翳羅倍しなければ、1不可説不可説転の秒単位に到達しないとか・・・そもそも翳羅倍って何だ?。
不可説不可説転の単位を使って宇宙年齢を持ち出すのは無意味だ。
昔の仏教世界観は超ど級のスケールを持っていたのだろうか?
それとも仏教世界観を表す単なる洒落だったのか?