昨年10月に発表した東京商工リサーチの「都道府県別赤字法人率」は、全国平均75.2%とか。
即ち100社の会社があれば、70社は赤字と言うことだ。
小規模零細がカウントされている理由もあるが、ちょっと驚く数字だ。
別のページで、「倒産件数が前年同月比1.6%増 18カ月ぶりに前年同月を上回る」なんてのもある。
画像をクリックすると東京商工リサーチのサイトにジャンプする。
そこで、その他の数字をしっかり確認して欲しい。
県別では徳島県の81.0%の5年連続の首位とか、産業別では小売業が最も高い78.9%とか。
多くの会社は赤字でありながら経営しているんだと何となく分かる。
「何故、倒産しないの?」と思うかもしれない。
これは、会社経営をしていないとピンと来ないかもしれない。
実は、赤字でも現金があれば会社は倒産しないものなのだ。
言い換えれば、黒字でも現金がないと倒産する。
リーマンショック後、上場企業で倒産した3分の2は黒字だった。
これは現金がないから倒産した。
会社を運営すれば、一番負担になるのが人件費だ。
社会保険料だけ考えてもとにかく高い。毎月 銀行口座から落ちる社会保険料の合計金額を見れば、経営者でなくても金額を見れば間違いなく誰でも驚く。
社員の給与を上げるには、会社が儲からなければ出来ない。
赤字企業が社員に高い給与を出せるはずが無い。
それとも高い給与を出さねばならないから、赤字会社が多いのか?
経営側も雇用側も、大変な時代だ。