今回の写真群は全てウェブ素材集のものだ。以前にあかちゃんの素材集写真を使用したことがあるが、今回は少し歳が増えた小さな子供たちだ。あかちゃん同様に小さい子供たちも可愛いね。
2019年4月1日より「働き方改革」の一部が大企業から施行されている。徐々に我々中小企業にも「働き方改革」は導入されていく。
「働き方改革」とは一億総活躍社会の実現に向けての取組であり、育児・介護と仕事の両立、長時間労働の是正などなど・・・内容だけを読んでいれば確かに良いことが書かれてある。時代にマッチした内容の気はする。
しかし、年代を関係なく「働き方改革」に関する内容を雑談すると面白いことに気づく。勿論、何気ない雑談から生まれた各自の率直な感想だ。
20代~30代の若い人ほど、「働き方改革」そのものを歓迎している感が高い。彼らの年代の感覚に沿った内容であることもあるのだろう。極論になるが、働き方改革=殆ど残業がなくなると思っているのだろうか。
但し、上昇志向のある若者の中には首を傾げている人が何人かいた。
私は、この「働き方改革」を推し進めることで、日本の経済競争力はどんどん低下するのではないだろうか?と危惧する一人だ。
私が30代現役バリバリの頃は、日本はアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国だった。残業に次ぐ残業の日々だった。当時、この長時間労働が嫌で嫌で仕方なかったが、働くとはこういうことだと思って我慢した。
日本の優位性は秋葉原の電気街がそれを物語っていた、電気製品は日本の独壇場だった。外国製品を買う選択肢なんか全くなかったからだ。秋葉原の電気街だけでない、自動車、造船、精密機器、工作機器、半導体など電子機器なども高く高く評価されていた。
1979年にベストセラーとなったエズラ・ヴォーゲル氏による「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が物語っていた。当時、同じ日本人として日本を誇りに思ったもんだ。「凄いね日本」とね。
「働き方改革」は見た目は時代の流れに沿った措置だ。早かれ遅かれこうした流れになるのだろうと思う。
しかし、いきなり社会人になった20代そこそこの若者に甘えを与える政策のようにも見える。
これまで頑張ってきた40代、50代のビジネスマンは、何を今さらと否定的な意見の人も少なくないのだ。私はまともに導入したら諸外国に追い付き追い越されてしまうんじゃないかとさえ思う。
国際化した現代、我々が競争しなければいけない相手は成長国だ。特に中国・韓国・インドなどのアジア諸国が脅威だ。中国には完全に抜かれてしまっている。
確かに長時間労働は良くない。長時間労働で生産性があがるとも思わない。しかし、呑気に「働き方改革」を押し進めていては他国に負けてしまうと思っている。
現在、公立小学校の月1回の土曜日は授業があることをご存じだろうか?「ゆとり教育」が失敗だったことは多くの大人は知っている。「ゆとり教育」の失敗を国は責任なんか取ってくれない。
こうなったら将来を見据えて自己のスキルアップに努めるしかない。
私が社会人になったばかりの頃は月2回の土曜出勤があった。土曜日はお昼で終了となる。当時は「半ドン」と呼んだもんだ。社会人になったばかりの頃は、土曜出勤は苦になるどころか楽しい思い出だった。午後から気の合った同期や先輩と出掛けられるからだ。
よって、今の小学生が土曜授業が増えたからと言って、全員が嫌がっているとは思えない。午後から友達と遊べるからだ。好きな女の子がいるならむしろ会える土曜授業が大歓迎のはずだ….。
「働き方改革」が「ゆとり教育」のような二の舞にならないことを祈るだけだ。世界経済大国を維持するためにも、上昇志向のある若者を支援する制度も是非検討して欲しい。