Amazon Primeを代表するネット経由で映画やテレビ作品を観れるサービスを利用しだした2019年あたりからレンタルDVDを全く借りなくなった。僅か数年前まで、TSUTAYAに出掛けて借りていたのだが…。引き籠りの週末に観た映画の解説でも。
仕事をリタイヤした諸先輩に特にお勧め映画、「マイ・インターン」(2015年)だ。
華やかさ満載の「プラダを着た悪魔」は女性ファンが多かったが、こちらのアン・ハサウェイも お洒落なシーンが多数登場する。
女性が仕事と結婚に頑張るオリジナルストーリー。どんな人がこんな映画を創るのかと思ったら監督は女性だった。何となく納得だ。
ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、「プラダを着た悪魔」のミランダ(メリル・ストリープ)のように経営者として会社の舵をとる。
大きく異なる点は、部下に恐れられていたミランダと違って、部下と比較的距離が近いことかな。
映画で登場する自転車で社内を移動する姿は、リッチマン、プアウーマンの小栗旬を思い出す。公開されたのは小栗旬の方が先だけど。
ストーリーは、ファッションECサイト社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)が、70歳のベン(ロバート・デニーロ)をインターンとして雇うことに始まる。
最初は面倒くさがって相手にしなかったが、ベンの誠実さと社会人経験豊富なアドバイスに次第に心を開く、社内の若いスタッフもベンのアドバイスに耳を傾けるようになる。いつかジュールズは、私生活にまでベンに相談する。
ベンは仕事一筋で定年退職したものの、3年半前に奥さんに先立たれ、気ままな生活を送っていたが、次第に時間を持て余し、やっぱり働きたいと思い立ち65歳以上のインターン募集に応募するのだ。
原題は The Intern 。即ちロバート・デニーロ演じる主人公のことだ。しかし、邦題は何故か マイ・インターン = 私のインターンとなる。
日本で上映する場合、視点をアン・ハサウェイにした方が華があると判断してのことだろう。
ベン(ロバート・デニーロ)が70歳の初老としてインターンとしてジュールズ(アン・ハサウェイ)の部下になる訳だが、とにかく人生経験の長いベンが格好良い。当時のロバート・デニーロの年齢は72歳くらいだ。
やはりスーツ姿のベンのほうが、ラフな姿の社内の若い男性連中より圧倒的に格好良いのだ。
メリル・ストリープが若かった頃、映画 [恋におちて]で、とても魅力ある女性役を演じた。相手役はロバート・デ・ニーロだ。音楽は大好きなアーティスト、デイヴ・グルーシンだ。
そのメリル・ストリープが「プラダを着た悪魔」で冷酷なミランダ役で登場する。ミランダのアシスタントだったアン・ハサウェイが、10年後にファッションECサイトの社長となって登場する。
その会社にインターンとして登場するのがロバート・デ・ニーロとなる。過去の映画を知っていると、このつながりが面白い。
仕事一筋で頑張ってきた現在70歳前後の諸先輩にお勧めしたい作品だ。
画像:映画『マイ・インターン』公式Facebook