パソコンを触らずに社会人になっている若者が増えた。ディスクワークの人ならPCを触る機会は多いが、仕事の関係でPCに全く触らない人は多数存在する。
大抵のことはスマートフォンで自分の欲求が完結してしまう現在、「まっ!パソコンは無くてもいいや」となってしまう。
現在、東京は緊急事態宣言下、国や都はテレワーク導入をしきりに推奨する。もともとのDX(デジタル・トランスフォーメーション)の意味から外れて、いつのまにかDXはコロナ禍にITを活用して事業を大きく変化させましょうの意味合いになっている。
仕事の関係から、私の親しい友人はデジタルスタイルで仕事をこなしている人は結構いる。
その一人との最近の会話はこうだった。
生産性向上に Slack を活用し、打ち合わせは Zoom と Teamsの両方活用(相手のツール使用の関係で両方を使用)。GoogleDriveのスプレッドシートでデータ共有(もはやエクセルは使用しない)し、開発のソースコード管理ツールは、Github で可視化。ビデオプレゼンならYouTubeにアップ。
久しぶり刺激的な会話を提供してくれた。もっと刺激的なツールの話は出たが、ここでは割愛。
既にここで、「うわ~ちょっと付いていけないなあ」と思う人は少なくないはずだ。
確かに当業界でビジネスを行うには、距離はあまり関係なくなっている。
プレゼンや打ち合わせがあっても、ひとつの場所に集まらず、オンラインでその場で各PCのモニターに資料が表示され、それで打ち合わせを行う方式に変わってしまった。いつのまにか営業も訪問じゃなくてオンライン形式になってしまった。
50代以上の人の多くが思うであろう「私は対面が基本」なんて言っていると、若者は口をポカンと開けてしまう。
私は昭和の世代、幼い頃から社会人になる直前までデジタルと無縁の家庭で育ってきた。よって、「仕事は出社してするものだ」の意識の方が強い。
世の中がリモートワークに大きくシフトしていることに危惧している。
例えば、オンラインミーティングはとても便利だ。eメールで遣り取りするより Slack の方が確かに生産性は高い。Slackを活用している人は、今じゃメールは面倒くさいと言い出す始末。
しかし、効率化ばかり優先する社会の行く末が心配だ。
若い人ほど、何故かテレワーク導入を好む傾向にある。
否定は全くしないが、テレワークが一般化すれば、いづれ時間管理からタスク管理(イメージつきにくい人は実績、歩合制と読み取って欲しい)に必ず移行する。今以上に能力の差が顕著になる。
リモートワークが広く一般化すれば、社員である必要さえ薄れてくる。コロナが収束し、リモートが元に戻らなかったら、10年後は契約社員や個人事業主が主な就業形態に移行していく気がする。
人間はデジタルシフトに加速しすぎている気がしませんか?
言えることは一つ。今後ますます デジタルスキルが重要になってくる。