前回、みずほ銀行のシステム障害について触れたついでに、ちょっと触れておきたいことがあります。
情報元ネタは、STARTUP DBの表を引用させて頂きます。ダイヤモンド社とYahooファイナンスのデータを見やすいように見栄えを変更している模様です。
左が平成元年(1989年)と、右が令和元年(2019年)のちょうど30年の時価総額のランキング比較。
左側の国旗を見ると分かるように、30年前は日本企業のオンパレードだったのだ。
実際のサイトはこちら。
まず、平成元年(1989年)のランキングを見て下さい。
みずほ銀行統合前の日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行の3行がベスト5に登場している。
日本興業銀行は、個人には馴染みが薄い銀行だけど、大企業を対象に長期融資をする長期信用銀行。日本の高度経済成長を金融面で支えたんだな。
興銀は半端ないくらいエリート集団。勿論、富士も第一勧銀も超エリートなんだけどね。
軍艦ビルと称された丸の内本店で少しばかり開発の仕事をしたことがあるんだけど、そりゃもう豪華なビルだった。
世界を代表する3行が統合した「みずほ銀行」の凄さがここにある。こんな巨大企業で稼働していたシステムを一つに統合しようとするんだから障害が起きても個人的には不思議はない・・・と、思う自分がいる。
6位のIBMも当時は物凄い企業だった。メインフレーム主流の時代のIBMの権力って、そりゃもう滅茶苦茶凄かった。幕張にある日本IBMのオフィスに仕事で何度か出入りしたことがあるけど素晴らしい環境だった。
そこで働いている人たちを眺めていて、「ここで生き残るのは俺には無理だな」と思ったもんだ。
ところが30年後の令和元年(2019年)を見ると、何とベスト50社にトヨタ自動車しか1社しか登場していない。30社までならゼロだ。
やたらアメリカ企業が多い。それもIT系企業ばかりだ。4位のアルファベット社とはグーグルのことだからね。
バブル当時のランキングと言ってしまえばそれまでだし、過去のデータを引っ張ってきてあれこれ言っても仕方がないのは分かっている。しかし、日本人としてはもっと日本が登場して欲しいと思うのは私だけではないはずだ。
東京オリンピックは終了したが、皆さんも一人一人は微力でも強い日本になるよう頑張りましょう。