3月の話になるが、Jazz系の音楽が好きなこともあって、映画館に出掛けて「BLUE GIANT」を見た。
ジャズ漫画「BLUE GIANT」の映画版だが漫画以上に感動した。
音楽担当は上原ひろみ、大音量・高音質・良質音楽、半端ない迫力だった。沢辺雪祈(さわべ ゆきのり)のピアノは即ち上原ひろみだ。映画の沢辺は上手すぎた(笑)。
全編ジャズのフレーズが流れ、いきなり最初から流れ出すソニー・ロリンズやハンク・モブレーを連想する挿入音楽がカッケー♪ 後で知るが「Impressions」だとか。
これ、ジャズファンでなくても絶対面白いはずだ。別館で「ドラえもん」等も上映していたが、この館内も子供を結構見かけた。後半は図らずも涙してしまった。アニメ映画で涙するとは思わなかった。
オリジナル漫画のエンディングは悲哀を感じる日本的ストーリーで終わる。正直、後味が良くない。絶対ハッピーエンドで華々しく終わって欲しかった。これには作者も認めているのか映画のエンディングはちょっとオリジナルと違うのだ。
何故、感動するのか?
Tenor Saxの宮本大(みやもと だい)は、とにかく練習・練習・練習、熱量が半端ない。ドラマの同級生の玉田も初心者から練習・練習・練習で短期間で上達してゆく。その半端ない情熱に感動する。
若いって凄いよね。そのとき何に情熱を注げるかが重要だ。
20代より30代、30代より40代、40代より50代、人は歳を重ねるほどキャリアが増え仕事の責任が重くなる。即ち人生の厳しさも年々大きくなっていく。
最初は若いだけで通用する。若いと何かと有利だ。若さゆえ未経験でも通用する。若さゆえ失敗も許される・・・からだ。
しかし、その若さは長くは続かない。いづれ若さという「ブランド」が無くなると、中身で勝負するしかなくなる。馬齢を重ねているだけでは、後で取り返しのつかないことになる。
音楽だけで生きていくのは相当難しい。自分を信じて信じて、それだけに情熱を注ぐ、これも見事な生き方だ。そこに感動するんだろうな。普通ならこの生き方は怖くて出来ない。
この漫画は「音が聞こえる漫画」と称されるが、「音を感じる漫画」ではあるが、Jazz好きの私でも漫画からは音は聞こえない。それが映画ではド迫力で良質の音が迫ってくるのだ。これはたまらない。
ちなみに BLUE GIANT (オリジナル・サウンドトラック)をYouTubeで流しながら、この文章を書いてます♪
最初の「Impressions」がカッケー、往年のJazzサウンドだな。
尚、画像は「映画宣伝用の動画画像」をお借りしています。