めっきり朝夕は急に肌寒くなって来ました。
あたりが暗くなるのも早くなり秋も残りわずか、冬の到来を予感させる今日この頃です。
流通システム/物流システム徒然記
今回は、書籍と雑誌についてちょっと考察します。
書籍や雑誌は同じJANコードの仲間ですが、あれこれ約束事があります。
まず、自分の机の近くにある数冊の書籍を無造作に取り出します。
本のバーコードを眺めていると、何故か2段になっています。何故?
JANコードをベースにしているのでバーコードはJANコードとして読み取り可能ですが、業界独自ルールとなっています。
まず、バーコードに触れる前に、そのバーコードのそばにさり気なく記載されているISBNを考察します。
ISBNが分かると、2段のバーコードの正体が簡単に分かります。
これは、実際自分が本屋さんで買った書籍の内容そのままです。
まず、2段のバーコードの下側あたりに記載されているISBNから始まる文字を探して下さい。
そのISBNから始まる数字を見て下さい。最初の番号は国を表すグループ番号です。
英語圏なら0 or 1、フランス語圏なら2、ドイツ語圏は3、日本語圏は4です。
日本語圏は日本しか存在しないので、国コードってことになります。
ちなみに 5ならロシア、7は中国、84ならスペインと言った感じです。
詳細は、JAN グループコード で検索すれば、幾らでも見つかります。
実は、久しくこのISBN番号は10桁でした。英語圏の出版社番号の不足をきっかけに、2007年度1月より13桁に変更されました。これはEANコード(=JANコード)の13桁に合わせています。
その次が出版社記号を意味し、一番上の例の 16 は文芸春秋、中央の 334 は光文社、下の 8443 はインプレス社となります。
その後に書名番号があって、最後がお馴染みチェックデジットとなります。
書名番号は、国コード(グループコード)・出版社コードの長さによって決まります。
全体が13桁なので、番号の大きい国や番号の大きい出版社コードは必然的に短くなってしまいます。
一番上と一番下の ISBN を大きくしたものが、下の内容です。
ISBNは最初に978がつくものと、つかないものの2種類があります。
違いは、2007年度1月以降に出版されたか否かの違いだけです。
(1)は先ほど言ったグループコード、日本の書籍は4。(2)は出版社コード、(3)は書名コード、(4)はチェックデジットとなります。(3)の長さは先ほど記載したように(1)(2)の長さに左右されます。
(5)(6)(7)は分類コード、内訳は(5)販売対象コード、(6)販売形態コード、(7)内容コードとなります。
まだまだ話は続くのですが、続きは次回に。
ISBN:アイエスビーエヌ International Standard Book Number(国際標準図書番号)