40年以上前に遡ったコンピュータ業界の初期の頃の話をしようかな。
普通のコンピュータは故障したら止まる。機械だから当然だよね。
しかし、銀行・証券・航空・運輸・公共インフラ・・・システムが止まったら困る業界はある。
タンデムコンピュータ創業者のジミー・トレイビック(下の写真)はもともとHPでマーケティングを担当していた。トム・パーキンスが上司だった。
日々のマーケティングを通じて顧客のニーズを十分理解していた。「絶対止まらないコンピュータは作れないか?」とね。
でも、会社の理解度は予想外に低かった。「会社が相手にしてくれないなら自分が会社を興そう!」と考える。既にこのあたりから凡人と違う訳だ。
その後、HP時代の上司だったトム・パーキンスがユージン・クライナーとVC(ベンチャーキャピタル)Kleiner Perkins社を創設し、部下だったトレイビックを支援し、トレイビックは1974年にタンデム社を設立するって訳。
出典:tandem James Treybig 画像

Tandem Nonstop Computer (1976)
ちなみに このクライナー パーキンスは、タンデムだけでなく、Sun Microsystems、Netscape、Amazon、Google、Spotifyなどにも投資した名高いベンチャーキャピタルなんだよ。
止まらないコンピュータの原理は2重化だ。あるパーツが壊れても別経路で処理を続行させる設計ってこと。
Tandem NonStopコンピュータは1976年に登場し、最初の顧客としてシティバンクに納入する。
名門タンデム、コンパックに買収される!
タンデムコンピュータは売れに売れ、IBMを脅かす存在となるんだけど、1997年、タンデム社はPCメーカーのコンパック社に買収される。何故?の疑問は、別サイトIT blogで触れます。
さらにコンパック社は その翌年の1998年、DEC(Digital Equipment)社も買収するんだ。

タンデムコンピュータの2重化構造/クリックで拡大
名門企業の2社を買収し、コンパックは事実上IBMに次ぐ世界第2位のコンピュータ企業になる。当時はこのニュースを知った時、信じられなかった。自分にとって2社とも超名門企業と信じて疑わなかったからなんだ。
しかし、しかしだ!2002年 コンパックはHP社に吸収される。
トレイビックはもともとHPでノンストップ(フォルトトレラント)コンピュータを構想し、HPで実現困難だったため会社を興すが、最終的に彼の構想は最初のHPに戻って来るって訳だ。
トレイビックはユージン・クライナーのベンチャーキャピタルの支援でタンデム社は誕生したけど、その後のトレイビックはベンチャーキャピタルとして起業支援側に回った。
尚、HPはサーバー、クラウドなどのHPE(HP Enterprise)に分社し、現在もトレイビックのNonStopの遺伝子を継承しているってことなんだ。
なんか面白いよね。
















































