最近、ネットであれこれビジネスブログを眺めていたら、流通と物流を一緒にしている人がいました。
その方はトラック運送業者を「流通」とか「流通システム」と記載していました。
NO! NO! トラック運送業者は物流です。モノが移動するから物流です。
流通とは生産(製造)から消費者に流れるまでの仕組み全体を意味します。
当ブログのタイトルは、流通システム/物流システムとしていますが、そもそも観点が全然違うものです。
流通システム/物流システム徒然記
以前のイメージ図を再掲します。
今までの説明は (3)棚入れ部分でした。
ラック、パレットを紹介し、ついでにコンテナに触れたら、別方向に話が流れてしまいました。
話を棚入れに戻すと棚入れ作業を行うことでひとまず図の(4)在庫に計上されます。
この在庫状態を把握管理することが俗に言う在庫管理となります。
(5)の引き当てとは、実際の在庫数量を確認し出荷の際に引き当てる作業です。
引き当て方法は先入れ先出しが一般的です。
文字通り先に入ったモノを先に出す方式です。
これらに関しては在庫管理の重要部分であり、(4)と(5)は在庫管理で詳しく触れます。
さて、今回は(6)ピッキング工程について触れます。
ピッキングの基本は、出荷指示データを基にピッキングリストなるものを出力して、それを基にピック(摘み取り)作業を行います。
ピッキングリスト or ピックリストとは、「○○ロケーションにある△△製品を何個、ピックして下さい」をリストしたものです。
意味的にはそれだけのことです。
出荷の多頻度多品目小口化が進む現在、このピッキング作業は骨の折れる作業であり効率的な作業が必要です。
この機会に一般的なピッキング作業とちょっと進んだピッキング作業について触れます。
「 ピッキングなんて、たかが製品出荷の摘み取り作業でしょう?」と軽く考えていませんか?
ちょっと意外な内容になると思います。 (次回に続く)
※ 参考資料としてご紹介させて頂きました。住友重機械工業株式会社さんに厚くお礼申し上げます。