2017年、スコット・ギャロウェイは原著『The Four』で、Amazon、Apple、Facebook、Googleの4社を「四騎士」として紹介した。
そして2018年、日本語版『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』がベストセラーとなった。日本版の表紙はしっかりGAFAなる文字が大きく書かれていた。

2018年、GAFAなる言葉がビジネス書を通じて広まった(※注)
この本の影響もあり、日本ではIT業界の4強を「GAFA」と呼ぶようになった。私も読んだ一人なんだけど、この「GAFA」という言葉に、読んだ当初から強い違和感があった。
年代順に並べると、こうなる。
2015年:Googleの親会社としてAlphabetが誕生
2017年:米国で『The Four』が出版
2018年:日本で『GAFA』がベストセラーとなる
2021年:Facebookが社名をMetaへ変更
日本で GAFA本 が出版される前から、Googleの親会社はAlphabetになっている。それならGAFAではなく、AAFA(アーファ)と呼んでもよかったのではないか 😆
まあ、そこは笑ってスルーするとしても、もう一つ大きな違和感がある。何故GAFAなんだ?何故Microsoftが加わらないのか?とね。Microsoftは明確に時価増額は4強に入っていたのに。

GAFAM各社の時価総額比較(※注)
(Statista掲載データを元に独自作成。
Facebookの2010年値は2012年5月の上場時の評価額)
原著出版時(2017年)
1位:Apple、2位:Alphabet、3位:Microsoft、4位:Amazon、8位:Facebook
日本版出版時(2018年)
1位:Apple、2位:Amazon、3位:Alphabet、4位:Microsoft、5位:Facebook
スコット・ギャロウェイは、Microsoftが好きじゃなかったんだろう。確かにMicrosoftを嫌う人は昔から多いからね。
ギャロウェイは四騎士を紹介した後半に、おまけ程度にMicrosoftについて、「Microsoftは、かつて世界を支配した会社だが、今は第一線から外れている。しかし、今後再び有力企業になる可能性はある」といった趣旨のことを書いている。

Microsoft、ソフト中心からクラウド事業へ(※注)
No! No! 2017年時点で、Microsoftは「これから復活が期待される企業」などではなかった。Windowsの旧体制からAzureやMicrosoft365を擁するクラウド事業に急成長させている。すでに執筆時に世界有数の優良IT企業になっている。
ギャロウェイは、Microsoftを「PC時代にWindowsで世界を制覇した過去の巨人」と判断し、四騎士に入れたくなかったんだろう。きっと Google、Apple、Facebook、Amazonを新しい象徴とする四騎士として描きたかったのだろう。

後にGAFAM、GAFMAなる言葉が登場し、関連本が登場(※注)
しかし、業界はしっかり理解していた。後にMicrosoftを加えた GAFAM(ガファム)、GAFMA(ガフマ)なる言葉が登場する。関連本も登場する。GAFAMに呼ばれることで私も納得したかな。
2018年のインタビューで、ギャロウェイは、ビッグテックを論じるなら「第5の騎士」はMicrosoftを認めている。
ん?第5の騎士がMicrosoftだって? それでも第5の騎士とするのか? 😆
※注:画像は、記事に合わせて生成AIでイメージしたものです。

















































