自分とコンピュータ史

ソニーのリチウムバッテリー(#226)

デルコンピュータ 番外編(その3)

以前、デルがソニーのバッテリーを採用する話を書いたが、その続編。2006年 ソニーリチウムイオン電池の大規模リコール騒動だ。

まず、「 デルコンピューターとソニーのバッテリー(#220)」をざっくり読んで欲しい。

発端は 2005年12月、デルのノートPCのバッテリーで発火事故が発生したことにある。製造上の問題で過熱・発火する恐れがあることが判明し、デルは回収・交換に追われることとなる。

この数年前からPC競争の価格激化に伴い、デルは販売不振の苦しい時期を迎えていた。それに追い打ちをかける事件になったんだ。リコール製品は、米国内外で420万個に及ぶデルのソニー製バッテリー搭載のノートPCだ。

この事件はデルだけでなく、ソニー製セルを使ったPCメーカーにも関係していた。ソニー自社PCは勿論、富士通、東芝、レノボ、アップル、HPなどの大手メーカー、かなり大規模なものとなった。メーカー各社は問い合わせ対応に追われるが、それを遥かに超えるダメージを受けたのがバッテリー供給元のソニーだ。

ソニー自社PCは勿論のこと、デル、富士通、レノボ、アップルなど各メーカーに対し、ノートPC用バッテリーパックの回収・交換に応じた。そのコストがおよそ510億円。

で、いづれバッテリー部門とPC事業をソニー本体から切り離すことに繋がっていく。これはリコールが理由と言う訳じゃない、モバイル市場、PC市場の変化、事業の見直しが理由なんだけどね。

2014年:ソニーVAIOを含むPC事業をJIP [注] に売却し、ソニー本体はPC事業から撤退。VAIO株式会社が誕生。
2017年:電池事業を村田製作所へ譲渡、電池事業はソニー本体から撤退。
2025年:VAIO株式会社の株をノジマグループが大部分を取得し、ノジマ主導の国内PCメーカーへ移行する。

SONYと言えば、50歳~60歳代以上の目線ではトリニトロン・カラーテレビ、ラジカセ、ウォークマンなど印象が強くある。過去も現在も自宅の大型テレビはSONYだ。ソニーブランドで購入したと言っても過言じゃない。

しかし、2026年のソニーは中国のTCLと提携しBRAVIAを製造している噂を聞いた。ここにも中国企業が登場するかぁ。


隆盛を誇った頃のソニーの製品

テレビだけでもソニーのBRAVIA、東芝のREGZA、シャープのAQUOS、パナソニックのVIERA・・・かってのMade in Japanを誇れなくなったことが何とも寂しい。VAIO株式会社誕生が日本企業なのはせめてのところか。

ここで強く思う、やっぱり強い日本を取り戻さなきゃいけない。


[注] JIP=日本産業パートナーズ・・・ソニーから別会社として独立、社名をVAIO株式会社とし、VAIOブランドは生き残る。最近はノジマグループが株式の大半を取得

関連情報:PC Watch:ソニー、バッテリ発火の原因を公開

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