フロッピーディスク(以下 FD)はパソコン市場に広く浸透したこともあり、馴染みのある人は多い。
しかし、今の20歳代なら触ったことがない人も多いはずだ。
オフコンが最盛期の頃は、8インチのFDを当たり前に使用していた。
その後、パソコンが徐々に普及し始め、FDを取り扱うようになると5インチFDが市場に広く出回った。更にパソコンが広く浸透すると3.5インチが広く使用された。
当時、3.5インチのFDを見慣れた人は、化け物みたいにでかい8インチのフロッピーディスクを見て驚いたものだ。と言うより、実際手にする多くの人はその大きさに爆笑した。だよなあ~。
私も3.5インチに慣れ親しんだ頃に、5インチでさえ一瞬「デカッ!」と思ったもんだ。8インチが出た最初の記憶容量は図体ばかりデカイくせに数百KBしかなかった。
しかし、徐々に記録容量は改善されていった。
当時使用した Microsoft Windows3.1
日本のパソコン市場は、国民機と称されるほど隆盛を極めたNEC PC98シリーズの初期 5インチFDが主流だったが、徐々に3.5インチのFDへと移行した。FDを差し込んだままにして電源を入れ、ガチャ・ガチャとフロッピーがFD装置から読み込まれ・・・フロッピーからOSが立ち上がる のどかな時代があった。
この頃の3.5インチFDは、DOS/V機 1.44MB、PC98シリーズ 1.2MBと互換性はまるで無かった。互換性がないため共通に読み込み可能な720KBの2DD FDを受け渡しに使った記憶がある。尚、フロッピーディスクはIBM系で仕事をしていたとき、何故かディスケットと呼ばれていた。
我が世の春を謳歌するNECだったが、黒船来航なる DOS/V機 が来航すると一気に形勢は変わる。市場はWindowsに大きくシフトしていったのだ。
Windows3.1の頃、FDとハードディスクの併用時代が続くが、CD(Compact Disc)が登場すると、一気にFDは存在価値が無くなり市場から消えていくのだった。何か人生を物語っているようだ。はかないものだ・・・。
CDの登場とともにマルチメディアなる言葉が流行る。この頃から日本のパソコン市場が最も元気な時代へと突入するのだ。