昔のコンピュータルームのイメージは磁気テープがクルクル回っているイメージが強いが、1980年代後半にカセット方式に移行している。
ちなみに、磁気テープのことをMT(Magnetic Tape)と呼び、カートリッジ式をCMT(Cartridge Magnetic Tape)と呼んでいた。
その後、時代はオープンシステム系に急速に舵をとることになったため、私は暫く汎用機業務から離れたが、90年代前半に1年程だけ大型汎用機のシステムリプレースに携わったことがある。この時にマシンルームに入ることが数回あったが、既にマシンルームはCMTに変わっていた。つまり磁気テープがクルクル回っていなかった。
磁気テープの時代はMTを装置に直接かけていた。緊急時はマシンルームに入って直接MTをかけた。CMTの場合は、カートリッジをセットしておくと自動的にカートリッジを取り換えて読み込んでくれるようになった。これをオートローダーとかチェンジャーと呼んだ。カートリッジを何個セット出来たか記憶はないが、5巻かな?10巻だったかな?オートローダーによって処理実行中は何もすることがなくなった。
IBM 3480 magnetic tape subsystem
空調の効いた広い広いマシンルーム・・・カートリッジが順番に読み込まれる30~40分間、何を考えている訳でもなく、ただボーと眺めながら待っていた記憶がある(笑)。
それ以降マシンルームに入ることは無くなった、実に27~28年も前のことだ。更に今は大きく変化していることだろう。
【画像引用】
UNITEX
IBM 3480 magnetic tape subsystem
IBM 3480 TAPE