自分とコンピュータ史

024 この業界でいく(#2/2)


頑張れば頑張るだけスキルが付いていく自分を実感できたが、仕事はとてもきつかった。

初めて社会人になった時、退社時間は21時頃が普通。20時より早く帰れる日は皆無だったし、22時以降に残ることは頻繁にあった。当時のこの業界は残業が慢性化していたのだ。

この生活に嫌気がさし、社会人2年目にして転職を考えたことがあった。
当時はインターネットがなかったため、転職の情報はリクルートが発行する雑誌が主だった。
転職先は別の業界を考えた。当業界を避けたのは、コンピュータ業界はどこも不夜城に近い職場環境を知っていたからだ。

応募した会社は、誰もが耳にしたことのある会社だった。

面接もそこそこに、「わが社もコンピュータを導入しているのですが…」と、私をマシンルームに案内してくれた。当時贅沢なマシン環境で仕事をしていたため、AS/400によるマシンルームの環境は全く驚かなかった。

あとで分かったことだが、会社が募集していた職種と異なったが、それ以上に会社は私のスキルを欲しがったのだ。

この面接で、自分の考えが180度変わってしまった。見事なまでに激変した。
プログラミングが出来ることは、自分が思っているよりずっと高く評価されると。当時はプログラミングが出来る技術者は今よりずっと少なかったこともある。

とても単純な出来事が、この業界に生き残るきっかけとなった。
それ以来 スキル蓄積に励み、情報処理試験取得の勉強もし、この業界にどっぷり浸ることになる。

人生のきっかけなんて、些細なもんだ。

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