1976年~
2011年10月5日、ジョブズが亡くなって10年以上が経過した。当時、追悼の意味もあって多数の本が発売された。特にアップル信者でもない私でも2011年の暮れに何冊も書籍を買って読んだ。生き方に感化された。
波乱万丈の人生、本の内容はとても興味深い。ジョブズの生き方に共感を呼ぶ人が多いのも頷ける。再度パラパラと流し読みしたら、下手なドラマより惹きつけられ、超熟読し始めてしまった。買ったジョブス書籍を再度全冊読むと2500ページを超える。電車の移動時間など時間があれば本とシャープペン片手に読みだした。事象が前後に記載されている本が多く、理解の妨げになるため、今回時系列に書き出した。
AppleⅠ(1976/Wikipedia)
ジョブズは私より年齢が4つ上であり、時代が同じため当時からジョブスの米国でのリアルタイムな動きは適度に目や耳に入ってきた。
AppleⅡ(1977)
044 ビル ゲイツとスティーブ ジョブスの頃、AppleⅡは飛ぶように売れた。後続 AppleⅢも発売されるが、理想にハードウェアが追い付かず惨憺たる結果となる。ジョブスの無茶な要求が大きな理由だった。
AppleⅢ(1980)
1981年 IBM-PCが登場するや、市場はIBM-PCに流れ、PC売り上げがAppleからIBMに逆転した。メインフレームの巨人IBMがプライドをかけて圧倒的な資金力で市場に進出してきたのだ。
私もこの頃、メインフレームの仕事をしていて、日立や富士通のメインフレームの上位に位置するIBMの凄さは良く理解していた。世界屈指の巨大企業であり、まさにIBMとアップルとは像と蟻だ。ブランド力と販売力が全然違った。この頃のPCは所詮おもちゃの延長線でしかなかった。凡人の私も少なからずそんな感覚を持っていた。
初代Macintosh(1984)
次世代OS開発に、サラ、リサ、マック、ツイッギーらのプロジェクト(PRJ)が動いていた。書籍[ジョブズ・ウェイ P72]には、ツイッギーPRJとSONY製品との関係が非常に面白く描かれている。ジョブズの伝記本を読むと、日本企業(ソニー、キャノン)と親交が深かったことを改めて実感した。
結論だけ記せば、サラPRJであるAppleⅢは商業的に失敗。リサPRJである Apple Lisa も失敗に終わる。恐らく当時の業界ニュースでは取り上げられたと思うが、当時の私は深夜に及ぶ開発の日々で それどころじゃなかった。
ちなみに Apple Lisa は動作が遅いながら日本での販売価格は282万円だったとか…。(「西和彦 反省記」228頁より)
アップルがもたもたしている間に、IBM-PC/IBM-PC互換機は圧倒的なシェアを伸ばしていく。
アップルヒストリー(クリックで拡大)
本によって日付が異なる箇所があるが、複数の書籍をベースにエクセルで年表を作成してみた。[ジョブズ伝説/高木利弘 著]が一番参考になった。著者の高木利弘さんが過去の多数の関連書籍をまとめ、各書籍の掲載ページまで記載しているからだ。一冊だけジョブズ本を選ぶとしたら[ジョブズ伝説]が一番お薦めだ。
【優良参考サイト】
MACerへの道