1985年
Windows1.0が発売された頃、私は大型汎用機でCOBOL開発していた頃だ。指示されるままにシステムを構築していた。自分がパソコンのOSを提供するなどと大それた志なんか微塵もなかった。これが天才と凡人の差だ。

Microsoft Windows 1.0
1984年1月 初代Macintoshが誕生し、翌年の1985年11月 マイクロソフトが Windows1.0を発売した。

microsoft 提供
もともとスティーブ・ジョブスとビル・ゲイツの仲はそれほど良くはなかったが、Windowsが登場したときにジョブズはゲイツにウインドウズはマックのGUI(Graphical User Interface)を盗んだと詰め寄った。
ゲイツは「どうかなスティーブ、視点を変えてみたらどうだろう。どっちかっていうと、近所にゼロックスって名前の金持ちの家があって、僕がテレビを盗みだそうとしたら、きみがすでに盗んだ後だったってことなんじゃないかな」と。
2011年 ウォルター・アイザックソン著によるジョブス伝記「スティーブ・ジョブズ」の内容だ。今や伝説となったやりとりだ。

ゲイツはスティーブがゼロックス社のGUIのアイデアを流用していたことを知っていた。
しかし、『ジョブズはパクった、恥知らず、Windowsにセンスのかけらもない』と、感情のままに酷評している。こんなこと言われて仲良くいられるはずがない。確かにジョブスは洗練されたスタイルに拘り、スタイルはマックが勝っていたことを多くの人は認めるところだが…。

私はWindows1.0を実際に体感したことはないが、当時のハードウェアの性能が追いつかずメディアの評価は芳しくなかった。使い勝手は動作の重い初代Macintoshも似たりよったりだ。
それでも1987年日本語版が発売されている。初代Windows日本語版は大きなニュースにならなかった。初代Windowsはウィンドウとウィンドウを重ねることが出来なかった。
最初はこんなもんだ。理想を追求して諦めないことで進歩していくのだから。
【参考資料】
なんと Windows1.0が詳しく解説されていた。この資料はお見事!
Gigazine(Windows 1.01をブラウザでエミュレートするとこうなる)