自分コンピュータ史

110 Windows95の登場

1995年8月から数年間

この頃からインターネットが急激に加速する。

1995年8月米国で、遅れること11月日本でWindows95が発売された。Windows3.1と違いは何なの?日本でも発売前から話題持ちきりとなった。

米国で1992年4月にWindows3.1が発売されたが、Windows3.1にピアツーピアLAN機能を持たせたWindows for Workgroups 3.1(WFW 3.1)が半年後に発売している。さらにWFW 3.11なる続版も登場するが、いづれも日本語版は登場しなかった。

Windows3.1が発売されて1年もしなくなった頃に、ビルゲイツは「シカゴ(Chicago)」を連呼し始めたらしい。Chicagoとは、Windows95の次期バージョンのコードネームだ。日本語版 Windows for Workgroups が登場しなかったのは、こちらに精力を傾けたからと憶測が広まった。
実際そうだと思う。当時の噂ではWindows for Workgroupsは米国では不良在庫に悩まされたらしく、成功とは言えなかったようだ。

1994年、ゲイツは1995年にWindows95を発売すると発表し、実際も1995年8月に米国、遅れて11月に日本でWindows95を発売した。

Windows3.1は16Bit OSだったが、ネットワークをサポートする32Bit OSの登場となった(32Bitと16Bitが混在するが)。ソフト機能が一歩も二歩も前に進んだことをPR展開した。

日本でも 083 電気の街からオタク文化の街へ の文面最後に記載しているように、今やオタク文化の情報発信するビルに生まれ変わったラオックスコンピュータ館でのカウントダウンも行われた。

Winsdws3.1の成功で、Winsdws95は更に期待がかかり、コードネームChicagoが当時の一般雑誌のあちこちに見かけられた。ソフマップに至っては、秋葉原の大通りの大型店舗をシカゴ店と命名するほどだった。


Windows95発売時の大フィーバー

Windows 95が発売された歴史的な一日。秋葉原にいた人は何を見たか

インターネットが大きく・大きく加速し始めた。既にWindows3.1でマイクロソフトは市場を制覇しつつあったが、Windows95の登場は業界に決定打を与えた。
 

当時は有名な話で、ネットのどこにでも記載されているが ゲイツはWindows95を発売する数年前までインターネットを過少評価していた。勿論、インターネットの重要性を理解し、Windows95の発売に向けて猛烈な対応を行っているが、ブラウザを開発するまでの時間はなさ過ぎた。

後付けでマイクロソフトは、Microsoft Plus! を拡張機能として発売した。勿論、私も購入した一人だ。Internet Explorer 1.0(日本発売はIE 2.0を提供)が最大の売り文句だったのだが、当時Netscape Navigatorの愛用者だった私は、それよりも3Dのピンボールや楽しいデスクトップアクセサリが沢山入った「おもちゃ箱」がとても気に入った。


Windows 3D Pinball Space Cadet

何と言ってもWindowsテーマを変えるだけで ディスクトップの印象が大きく変わるのは、それだけでとても楽しかったのだ(単純だよね)。

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