自分とコンピュータ史

027 なぜ基盤を変える途中も動くの?

前回からの続き

何故、今現在 動いているコンピュータの心臓部である基盤を差し替え途中も動いているのか?

理由は簡単、基盤部分が二重化されているからだ。だから、コンピュータを動かしながらも基盤を差し替えられるのだ。
私は運良くその現場を生で見られた訳だ。ラッキー!

ノンストップコンピュータ

NonStop Computer の正確な定義は、全ての構成要素を多重化していることにある。記憶装置の入れ替えも、通信制御部分の入れ替えも、文字通り NonStop で修復・拡張することが出来る。

当然、銀行や証券、航空などの交通制御に重宝される。こうした業務は、常にトランザクションデータが発生し、処理を行い、結果を返信しなければいけないからだ。万一故障が発生しても、システムが自動的に切り替わり処理が行われる。

「何だ2重化か、コンピュータを2台用意しておけば良いだけじゃん」と、簡単に思ってはいけない。

例えば、現在データ入力しているPCが突然反応しなくなったとする。こんな経験、パソコン使用経験者なら誰でも何度か経験しているはずだ。
個人で使用するパソコンが固まった場合、電源を落として再起動すればよい。作業途中の未保存データは消えてしまうが被害はたいしたことはない。

これが、銀行における重要な取引データだったとしたら大問題だ。「更新途中のデータが消えちゃいました」なんて言い訳は出来ない。全てのデータを再現出来なければいけない。

う~ん・・・どうやら単純に2台あっても駄目そうだ。
(続く)

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