1981年~
1979年、80年、81年と各社メーカーが8ビットパソコンが市場に投入されるさなか、1981年メインフレームの巨象IBMがパソコン事業に進出する舵をとった。IBM初のPCはスペック的に若干難はあるが、いきなり16ビットパソコンとしてだ。
何と言ってもメインフレームの巨人なるIBMが出すPCと言うだけでインパクトは絶大だった。
出典:IBM_5150 マザーボード
CPUはインテル、OSはマイクロソフト、各社メーカーの周辺機器、アーキテクチャやBIOSはIBMが公開した。ディスクトップパソコンを組み立てたことがある人なら理解出来るが、パソコンはその気になればプラモデルのように組み立てることが出来る。
仕様を公開した結果、数年のうちに他社のIBM互換機が市場にあふれ返った。この影響もあって、IBMのパソコン市場より急成長を遂げるのがインテルとマイクロソフトとなる。勿論、周辺機器メーカーも急成長する。ディスクドライブならここ、ハードディスクならここ、音源ボードはここ…なんて感じでね。いづれDOS/V、Windowsにつながるパソコンとなる。
出典:arstechnica(IBM_5150)
PC-DOSなるMS-DOSはマイクロソフトが開発したものとされているが、実際のところデジタルリサーチ社のCP/Mをベースにシアトルコンピュータ社が開発したQDOS(86-DOS)をIBM向けに提供したものだ。経緯を理解していくと、IBMが急いで市場に投入したかったことが理解できる。
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しかし、IBM Personal Computerの ストーリー を読むと、祇園精舎の鐘の声・・・を実感する。