065 初めて買った32Bit PC(#1/4)
1990年~
ようやくハードディスクが認識され、いよいよ環境設定を行うことが出来るようになった。この行為がパソコンの知識を飛躍的に深めさせてくれた。やりだすと非常に面白い。日中は仕事でPC画面の前、夜は自宅でPC画面の前。1日12~14時間近くPCの前にいたこともあったかもしれない。
MS-DOS ver3はフロッピーディスクが3枚だったかと思う。1個1個どんな機能かを確認出来るファイル量だ。MS-DOSのファイルを1つ1つ解説した書籍さえ見かけた。その後のWindows3.1時代、フロッピーディスクに収まった1つ1つのファイルとその機能を解説した書籍や雑誌を見かけた。まさにこの時代はコンピュータを理解するにはちょうど良いシンプルな規模だったのだ。
PC98 format (左) と IBM format(右)
製品購入時、厚さ1cmほどあったマニュアル
この時一番愛用したのが VZエディタ、エコロジー、ノストラダムス空飛ぶじゅうたん等の環境設定ソフトだ。VZエディタは名前通りエディタなんだけどファイラー機能が非常に軽快で使い易く、筆頭愛用ソフトだった。
VZエディタ
Windows3.1に移行しても VZエディタから離れられなくて、Windows版の製品化を待ち望んだ。しかし、製品化されなかった。その後のWindows3.1は秀丸エディタが活躍することになるが、秀丸エディタはVZエディタ風に使用できる設定項目さえあった。
FD(ファイル管理ソフト)
VZエディタは有償だったが、その後それに劣らない(それ以上かも?)ファイル管理ソフトFDが登場する。VZエディタは記憶では9,800円だったかな?決して高いソフトではなかったがFDはフリーソフトだ。パソコン通信で広がりパソコン雑誌の付録についたフロッピーディスクにも収録された。使い勝手が良く非常に人気があった。LHA(エルエイチエー)と称されるファイル圧縮ソフトと並ぶ優秀ソフトとなりMS-DOSには無くてはならない存在になった。
ちなみに この時期、Mifes(マイフェス)なる高機能エディタ(3万8000円)も販売されていた。「エディタごときに値段が高い!」と思ったが、ビジネスシーンでは何故か導入されていた。Mifesがビジネスで使用されたのは大人の事情だったかもしれない。
所詮エディタ。MifesもVZエディタも使い勝手に大差なかった。個人的にはVZエディタ派だったけど、DOSプログラマーはMifesが多かったのかもしれない。
ノストラダムス空飛ぶジュータン
ノストラダムス空飛ぶジュータン、おもしろい製品名だけどファイル最適化ツールだ。視覚的にハードディスク上のファイルを最適化してくれた。そのうちデフラグツールはWindows標準ソフトになるが、当初のこの手の存在は有難かった。
エコロジー
FDの登場でユーザー層はエコロジーからFDに流れた感はあるが、エコロジーもMS-DOSのコマンドプロンプト入力を劇的に軽減してくれるツールだった。
コマンド中心のDOSソフトのほうがWindowsより圧倒的に早く操作指示ができる。理由は単純、DOSソフトにはマウスとキーボードを持ち替えるハンドリングタイムがないからだ。(#3/4 戻る)