自分コンピュータ史

156 ウェブクリエーターとDreamweaver

1997年頃~2010年頃
Adobe製品とウェブクリエーターたち(#5/5)

Dreamweaver

Dreamweaverはウェブサイトやウェブページ作成のためのソフトであり、高度なデザイン機能を備えた強力な開発ツールとして高く評価されてきた。かってサイト内全体を管理出来る強力な制作ツールであることはウェブサイト制作者であれば誰でも知っている。

私が一番最初にサイト制作をしたときは、少しの期間だけだったけど、テキストエディタで直接HTMLを記述した。サイト制作黎明期って酷く単純だったので、十分何とかなった。

しかし、ページ数が増え各ページの相互連携が密になると、テキストエディタだけでサイト全体を管理することは非常に効率が悪くなった。その頃、知人が使っていたIBMのHomePage Builderを試しに使用してみた。

HomePage Builderは入門者向きと言われる制作ツールだったが、何ら遜色なくサイト制作は出来た。ページを管理し易くなり、滅茶苦茶便利だった。小規模なウェブサイトを制作する程度であれば、HomePage Builderで十分すぎるほど十分だった。当時、在籍していた会社の企業サイトはこのソフトで私が制作した。付属した画像編集ソフト「ウェブアートデザイナー」と言ったかな?この付属の画像編集ソフトも使い易くてとても重宝したもんだ。自分のデザインセンスを総動員して、凝りに凝ったサイト制作をした。当時在籍した社長と専務に非常に気に入って頂き、若干のページを修正したのち、コーポレートサイトとして従来のサイトから置き替わった。

その後、2003年だったか年代は曖昧だが、macromedia STUDIO MXが出た頃にDreamweaverに完全移行した。

Dreamweaverに移行した理由は、世間はHomePage Builderは初心者・中級者扱いのソフトに分類した。片やDreamweaverはクリエーターご用達のソフトに分類された。だからホームページビルダーで制作していることにちょっと気恥ずかしかったこともあった。もう単なる見栄だけなんだけどね🤣


今や利用率0%、今でも使用可能なAdobe CS5.5

機能の充実度はDreamweaverの方が上だったかもしれないが、HomePage Builderでもサイト制作は十分可能だ。つまりこの手の使用ソフトは、制作者のセンスが全てだってことだ。

DreamweaverはHomePage Builderと考え方を異にする便利な機能が幾つもあって、使えば使うほど便利さは増していった。いつしか自分にとってDreamweaverをサイト制作における必須ツールとなり、レスポンシブ制作が必須条件を迎える頃までこよなく愛用した。


レスポンシブ全盛になるまでDreamweaverは使いまくった

この頃のアドビはデザイン・印刷・出版業界に強く、かたやウェブ業界に於いてはマクロメディアが強いと、個人的に思っていたし事実そうだったはずだ。

マクロメディアはウェブ制作における超強力なFlashとDreamweaverを持っていたが、アドビは互角に張り合えるウェブツールを持っていなかった。このためアドビは、1998年Goliveを買収する。
マクロメディアは、ColdFusion、Contoributeなるウェブ構築運用ソフトを投入し、ウェブ分野では1歩も2歩もアドビより先行した…。

macromedia製品 vs Adobe製品
 
ウェブサイト制作ツール
1:Dreamweaver vs GoLive
 
アニメーション、インタラクティブサイト制作
2:Flash vs LiveMotion
 
画像編集ソフト
3:Fireworks vs ImageReady(Photoshop)
 
イラスト・デザイン処理ソフト
4:FreeHand vs Illustrator
 

AdobeとMacromediaはライバル企業として切磋琢磨し張り合った。個人的には完全にMacromedia派だったんだけど…😁

残念なことにMacromediaはAdobeに2005年に買収されてしまう。Macromedia派だった私は、ほんとうに残念に思った。同時にこれまでのライバル製品が一挙に一社に集約することに恐れた。


かって愛用していた Adobe Creative Suite3 と 4

例えばGoliveとDreamweaverのように同系列のソフトを1社が抱える意味合いは薄い。競合ソフトのどちらが生き残るか誰しも気になったし、自分の推しのソフトが消えてしまうことに恐れた訳だ。

その時、IllustratorとPhotoshopは絶対消えないことは誰しも分かっていた。問題はMacromedia系のソフトがどう扱われるかだった。

アドビは最初GoLiveをCS(Creative Suite)を加えていたが、CS3から単体で発売することにし、DreamweaverをCSに加え最強ウェブ制作ソフトとし、Macromedia系は残った。もっともGoliveとDreamweaverを比較すれば、Dreamweaverが残るのは必然的だったんだ。

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