1995年~
1995年あたりからこの業界の動きはすさまじい。
恐らくこれまでの技術が劇的に加速し始めるブレイクポイントにさしかかった感じかな。以前から開発されてきた点と点が一気に繋がって動き出した感じだ。
サン・マイクロシステムズがJava言語を正式に登場させたのもこの時期の1996年だ。既に1995年にはβ版を登場させている。同じ1995年 Netscape Navigator 2.0 にJavaScriptを搭載し、ネットスケープ社はJavaとJavaScriptのサポートを発表する。
初期のチープなウェブサイトは、JavaScriptによって徐々にコンテンツの表現がリッチになっていった。
1997年の春、私が某都市銀行 丸の内本店某部署のリスク管理に応援として参加したことがあった。そこにいた数名のバリバリのC言語エンジニアは、しきりに日本に入ってきたばかりのJavaの魅力を熱く私に語ってくれたことを鮮明に覚えている。正直、当時の私はちんぷんかんぷんだった。
当時 ビル・ゲイツはWindowsに拘る故にJavaを歓迎していなかったようだ。事実、Javaの対抗言語 C#なるものを2000年代初頭にリリースしている。C#は今も人気言語の一つだ。
当時の開発系はC言語が主流だったが、徐々にJavaに移行し、まもなくJava全盛時代を迎える。産みの親であるサンマイクロは消えてもJavaの人気は衰えず引き継がれた。今やあらゆる分野に利用されている。C、C++から影響を受け、その後のPHP、Python、Kotlinなどに影響を与えている。
これまでも沢山の言語が登場し、今や開発目的に応じて使用言語を選択する時代になった。そのため、Javaがぶっちぎり人気言語ではなくなったが、ビジネスシーンの人気筆頭言語であることは間違いない。
人気言語ランキングに TIOBE はPythonが一番 GitHub はJavaScriptが一番の記事を見かけるが、自分が日々見る案件情報との肌感覚と若干一致していない。個人が選ぶランキングとビジネスシーンで使用される需要ランキングとは別物だと感じた。
個人的な意見だが、多くの言語に大きな影響を与えているのは間違いなくC言語だ。このC言語に強く影響を受け色々な言語が生まれてきた。C直系言語として強い影響を受けたJavaは今もトップレベルの言語と言える。ちょっと褒めすぎかなあ~。