紙カードの話をしたから紙テープの話もしなきゃね。
紙カード以前に登場している紙テープは、コンピュータに入力する手段だ。1穴が1Bitで、1列が8穴で1Byteを構成する。1Byteの集まりが1文字を表し、1文字が集まって文字列を成す。
これを書いていて今更ながら改めて気づいた。『おおっ~!これって情報処理試験に出てくるコンピュータの基礎の基礎の1Byteの理屈そのものじゃないか!』1Byteって簡単に言えば、abc や 123 などの半角英数字の1文字、そして#@% の半角文字コードのことだ。
pic1:紙テープ
私より先輩は紙テープが全盛期だったが、私の新入社員の時代は紙カード全盛だった。しかし、このあと1年程度でダム端末全盛時代が到来する。ダム端末とは直接汎用機につながっている端末だ。
紙カードと紙テープによって、アナログデータがデジタルに変換されるのを目の前で体験した訳だ。今となっては基礎の基礎を体感出来た素晴らしい時代だった気もする。
pic2:紙テープパンチャーを再生
私の紙テープ利用経験は、富士通製のオフコンに十数桁のデータ読み込むため紙テープを穿孔(せんこう:穴をあける意味)し、利用したことくらいだ。
右から機械がぴゅ~と紙テープを読み込み左に吐き出る。
目にも止まらぬ速さで右から左にぴゅ~と一瞬で読み取る訳だが、所詮読み取りスピードはこの紙が右から左に流れるスピードでしかない。今となっては考えられないくらい読み取りスピードは遅いわけだ。
pic3:アメリカ連邦航空局 紙テープ中継作業の様子(1964年)
さすがに上記写真は古すぎる画像だが、非常に趣があるのでちょっと紹介します。コンピュータの初期の時代はこんな状態だったんだね。
まるで恐竜時代の話をしている感じもするけど、僅か数年後にワークステーションが登場し、グッと現在のPCに近づくいてくる。僅か数年後にだよ!このあとの進化が物凄いんだ。
【画像引用】
pic1,3:Wikipedia 紙テープ
pic2:cyberworks8008 Haga 紙テープの読み取り動画
私の経験したオフコン時代の紙テープの読み取りスピードはぴゅ~と吹き出すような速さだったが、紙テープそのものを非常に理解できる映像です。