自分コンピュータ史

114 ネットスケープ社のJavaScript登場

1995年~

ウェブサイト黎明期、誰もがホームページを制作出来る環境が登場する。アニメーションGifがチカチカ点滅し、素人感丸出しのサイトがネット上に氾濫した。チープなホームページだが、今のようなわずらわしい広告は殆ど存在しない穏やかな大海原だったのだ。

         
ホームページ公開黎明期に登場したアニメーションgif

もともと JavaScript(以下JS)は ネットスケープ コミュニケーションズが、ネットスケープ ナビゲーターのために開発した。当時、ブラウザ上で動作する唯一のプログラミング言語となった。今やPCは勿論、スマホなどあらゆるブラウザ上で動作する。更にブラウザでない環境でも使用されている。
尚、ネットスケープ社はJSの他にSSL、クッキーなどのインターネットの技術基盤を提供している。

当時 ネットスケープ コミュニケーションズはサン・マイクロシステムズと業務提携をしていた関係もあり、サンの人気言語JavaにあやかりJavaScriptと称した。理由を知ると馬鹿みたいな命名理由なのだ。

1995年 このJSがNetscape Navigator 2.0に搭載された。1996年はマイクロソフトのIEにもJSは一応搭載された。一応と書いたのは、このあと2社間でブラウザ戦争が続き、完全互換とは言えなかったためだ。

登場当時は動的要素を簡易的に表現する程度でしかなかったが、今やウェブサイトの制作に欠かせない上位人気言語だ。

JSにより簡易的な動的ページの表現を可能にし、その後 幾つものフレームワークが登場して発展していく。サンのJavaもネットスケープ コミュニケーションズのJSも 産みの母体は消えても言語は生き残っていく。優れた言語の何よりの証拠だ。

静的ページと動的ページを簡単に言えば、
静的ページ:いつ見ても変化のないページ。
動的ページ:同じページでも見るたびの内容(数字や画像など)が変わるページ。

その後、jQuery、最近はAnglar、Vue.js、Reactなどフレームワークが人気が出ている。Vue.js、Reactに関しては、最近の案件情報の人気使用言語(フレームワーク)として頻繁に目に入る。


2023年 ブラウザ上で活躍する言語や環境

HTML:ウェブページを表現するために用いる基本言語
CSS:HTMLをコントロールする定義集合体
JavaScript:ウェブアプリケーション開発に欠かせない言語
TypeScript:マイクロソフト社が開発したJavaScriptベースの言語
Node.js:JavaScript開発で欠かせない実行環境
React.js:JavaScriptのフレームワーク
Anglar:TypeScriptのフレームワーク
Vue.js:JavaScriptのフレームワーク

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