自分コンピュータ史

120 IBM メインフレームOS/MVS

1960年~1990年頃
IBMオペレーティングシステム

IBMの歴史はコンピュータの歴史と重なる。そのIBMと言えば大型コンピュータとなる。
1960年代後半から70年代、IBMを筆頭にユニバック(UNIVAC)・ハネウェル(Honeywell)・GE・CDC・RCA・NCR・バロース(Burroughs)がメインフレームなる「IBMと七人の小人たち」が存在していた。【注】

自分コンピュータ史の40数年のうち、新入社員時代から30歳前半に至る10年以上は大型汎用機での設計・開発を行っている。もう嫌になるほどね。
よって大型汎用機による大規模システムの開発体験は語れるが、どうも気が乗らない。
理由は、まるで面白くないからだ(笑)。


IBM メインフレームOS(クリックで拡大)

大型コンピュータは既に1960年以前から存在していた。1960年代中頃、OS/360を発表しIBMはOSを統合しようとした。それがMVS系として進化していく。同じ頃には小型システムとしてDOS/360も発表されている。

私がIBMで開発したのは、このMVSだ。これとは別にVMなるものがあって、MVSとVMが双璧をなしていた。この手の詳細はネットでもあまり見つからず、Wikipediaの情報を参考に知り得る情報を追加し表にしてみた。ひとまず1980年代までを網羅しようと頑張った。頑張ったところで、この知識は何の役にも立たない(悲)。空しい時間が過ぎるので1990年代以降は、別のネタで掲載する機会があれば加筆しようと思う。

MVS:Multiple Virtual Storage
VM:Virtual Machine

大型汎用機は独自OSであり、機密情報の関係もあるのかネットの掲載が極端に少ない、あっても内容が薄いか難解のどちらかだ。一覧にしてみたものの内容に自信が持てない。よって、ざっくり俯瞰する程度で眺めて欲しい。間違いのご指摘は大歓迎ですが、粗探しによる突っ込みは無しでね 😅


IBM System/360

OSはMVSからOS/390へ そして現在のz/OSとシリーズは移り変わってい行く。大型汎用機で開発経験のある人なら MVS の言葉を知らない人はいないはずだ。多重仮想記憶の意味であり、当時は主記憶の領域が大きくないため補助記憶にページイン・ページアウトする方法だ。この考え方は情報処理試験にも出てくる。
不思議なことだけど、今も情報処理試験は大型汎用機の知識を前提に出題されているものが少なくない 😢

【注】BUNCH・・・B:バロース、U:ユニバック、N:NCR、C:CDC、H:ハネウェルの5社をつなぎ合わせた造語。これに非専門メーカーのGEとRCAが加えた7社とIBMの計8社が存在した。但し、IBMの1社だけで市場の7割を制していた。(「IBMを震え上がらせた男」 著:柏原久 かんき出版 168頁より)


(IBM メインフレームOS、参考書籍)
・パソコン新世紀:脇 英世 著 1987年 講談社文庫
・パソコン世界の嵐:脇 英世 著 1993年 講談社文庫

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