自分コンピュータ史

034 私よりソフトが魅力なの? #1

サン マイクロシステムズ(以下 Sun)と言えばJavaを開発した企業として有名だ。Javaはマルチプラットフォームとして幅広い支持を得て、一躍開発言語のトップに躍り出た。

Javaは大躍進したが、マイクロソフトのWindowsPCの世界的普及とともに、Sunの市場シェアは徐々に低下し、売上減少に陥っていった。

そんな頃にIBMがSunの買収に名乗りをあげた。

IBMのハード構成に更にSunのハード構成が加わることになるなら確かにメリットはある。
しかし、IBMが欲しがったのは、Sunのハード資産よりもSolaris、Java、MySQLなどのソフトウェア資産だったのではないだろうか。たとえJavaがJava Community Processなるオープンソース体制であってもだ。まあこれは私の勝手な憶測でしかないが。

IBMは、SunとJavaの主導権争いを繰り広げ、決して仲が良い関係ではなかった。最終的にOracleに買収されるが、結果的にJavaという言語の側面から判断すればIBMよりもOracleだったのは良かったかもしれない。

EclipseはIBMが開発し、NetBeansはOracleがメインとなって開発している。もし買収先が異なれば、現在のJavaそのものも大きく変わっていたと思う。何よりもRed Hat LinuxをIBMが物凄い金額で買収している。Red Hatは現在のIBMの主力OSなのだ。これらを総合的に判断すれば、SunをIBMが買収していれば、今と別なるJavaが存在していたはずだ。(続く)

ピックアップ記事

  1. 060 トロン 日本国産OSが世界を狙う!
  2. 044 ビル ゲイツとスティーブ ジョブス
  3. 051 うたかたの8ビットパソコン
  4. 056 ファミコン登場!
  5. 134 インチュイット と 弥生会計

関連記事

  1. 自分コンピュータ史

    054 日本も負けちゃいられない”16bitPC発売

    1982年~1981年、IBMが16ビットパソコンを発売した翌…

  2. 自分コンピュータ史

    125 ワオッ!驚異の性能向上

    大型汎用機からPCへ、そしてスマホへここで、少しばかり古い話な…

  3. 自分コンピュータ史

    013 提案書・各種設計書の作成

    社会人となってパソコンが広く普及するまでの期間(7~8年くらい)は、手…

  4. 自分コンピュータ史

    025 ノンストップコンピュータ

    日進月歩の凄まじいコンピュータの話は、浦島太郎みたいで非常に面白い。…

  5. 自分コンピュータ史

    099 コンパックショック!

    1992年頃~コンパック・コンピューターは、1982年にIBM…

  6. 自分コンピュータ史

    064 ジャストシステム/一太郎

    1985年頃~一太郎と言えば、かって日本語ワープロソフトの圧倒…

カテゴリー

OM社長 徒然ブログ1

OM社長 徒然ブログ

タグ分類

業界回想記事

私的業界記事

私的感慨深い記事

歴史的記事

PAGE TOP