今回の全写真はオフィスワークの素材集から。
仕事柄沢山の素材集を所持しているが、昨今あまり使われないようになった。せっかく購入したのに眠らすのは勿体ない。どこかで見覚えあるなら それは素材集のものです。
当たり前だが私にも新人時代はあった。
初めての会社はソフトウェア開発会社だった。新卒同期は男女70名ほどいたが、今でも交流のある同期の友人がいる。何度か会社は変わったが、新卒から現在まで一貫して同じ業界にだけ在籍している。この業界しか知らない私だが何故か幾つかの業界を転職した気がしている。
理由は簡単だ。お客様先現場に常駐し、システム開発をする仕事が多かったからだ。
東京丸の内にある都市銀行の本店内での作業、証券会社のシステム開発、国内最大手信販会社のオーソリ&情報系システム、大手物流会社での国際物流システム・・・設計段階から入っているが、業務を深く知らなければシステム構築なんか出来ない。極端に言えば、その業界に長く在籍している人と同じくらい業務に詳しくなれる。どこも数年に至る勤務だったこともあり その業界で長く働いた錯覚がある。
新入社員の何も知らない頃、いきなり大企業の基金システム障害で徹夜に次ぐ徹夜を経験したことがある。「やってられない!」と思ったこともあった。
経験とともに責任のある業務になっていくことが実感出来た。40歳頃になると、更に責任は重くなっていった。勿論、私一人で行った仕事はひとつもない。多くの協力者がいてこそ達成出来た。
きつい仕事の連続にトイレで思い悩んだこともあった。能力を高く買われたことは嬉しいが、自分の能力を超える重圧に押し潰される寸前までいった記憶もある。当時は軽い鬱になってしまうくらい苦悩したもんだ。
今や大企業でも先行き不透明な時代、一つの会社に一生身を任すことが出来ない時代になっている。会社が守ってくれた時代から完全に自己スキルを問われる時代となった。間違いなく私の若い頃より現代は生きるのが厳しい時代になった。
それを知らず考えの甘い人には、ポカンとしてしまうことがある。私の頃より生きるのが大変なんだから頑張らなきゃこの時代を生きていけないよ・・・と言いたくなるのだがじっとこらえる。
もはや私の時代のハードワークの経験なんか参考にならない。
当時は残業や徹夜なんか当たり前だった。24時間頑張れますか?なんてCMも流行った。確かに当時は長時間労働が当たり前だったが、それを除けば何とでもなった良き時代でもあった。
現在70歳くらいの人は高度成長期、仕事をすればするほど稼げた黄金時代を生きた。現在60歳くらいの人はバブルを謳歌し、仕事と遊びを上手く使い分けた時代。私もジュリアナ東京には何度も行った(笑)。現在50歳くらいの人は日本経済の成長に鈍化を感じ始めた時代。現在40歳くらいの人は厳しい雇用を感じているはずだ。更に30歳以下の人は、大きな夢を描けられなくなっている時代になった。
20代より30代、30代より40代、年齢が高くなる程 仕事の期待値は高くなる。人は仕事を通じて更にスキルを磨いていく前提で考えられているからだ。だからこそ何をするにも早い方が良い。1年の経験と2年の経験では大きな差となり容易に追い付けない。但し、怠けていると直ぐ後人に追い越されてしまう。楽ばかり求めるな!決して馬齢を重ねるな!だ。
弊社の応募者の多くは20代から30代。厳しい時代だからこそ この業界で生きていきたい人は心底応援したい。お金なんか後からついてくる。まずはスキル獲得に尽きる。技術に拘って技術を極めて欲しい。
実は殆どの応募者はこのブログを読んでから面談にくる。だから・・・頑張ってね。