1979年 ジャパン・アズ・ナンバーワン、日本経済の黄金期に発行された書籍だ。70万部を超えるベストセラーとなった。
日本はずっとアメリカに次ぐ世界2位の経済大国として世界をリードしてきた。
日本人の勤勉、学習意欲の高さ故だ。日本人が国際的に劣る点は英語力だけだと揶揄されるほど国民一体となって経済指標を押し上げた。
出典:MONOist
ジャパン・アズ・ナンバーワンなる書籍が出版された頃の私は大学生で他国のことなんか全く知らなかったが日本は豊かな国だと実感できた。
秋葉原の電気製品はオール日本製と言っても過言ではなかった。当時の秋葉原一帯が電機店でひしめいた。大通りの大型店・裏小路も小型店がひしめき非常に活気があった。
ビデオデッキは、VHS陣営(ビクター・松下電器・シャープ・日立など)とベータ陣営(SONY・東芝・三洋・NECなど)が日本企業同士で世界標準を競い合った。
ウォークマンで歩きながら音楽を聞く文化が生まれた。スーパーマリオがテレビゲームの概念を変えた。化粧品会社と音楽と映像の熾烈なキャンペーン合戦。日本のクルマCMがテレビに今ではイメージ出来ないほど流れた。
GDPで西欧の先進諸国を追い抜き、日本のライバルはアメリカだけとなった。アジア諸国においては日本は突き抜けた超経済大国であり、日本の明るい未来を強く感じ、若者は未来に大きな夢を抱いた。少々浮かれていたが…。
ゆとり教育施行前、働き方改革施行前、男女雇用均等法施行前、上司との飲みにケーション、長時間労働…今となってNGばかりだが、会社と社員が一体で突き進んでいた。
2010年に中国に抜かれ、数字的にGDP世界第3位となった。この頃からマスコミや著名人が日本を酷評する人が出はじめた。日本人は他人の意見に同調しやすい国民性がある。こんなことばかり言われたらこれからの若者は夢を描けない。
勤勉で真面目な日本人が世界から落ちこぼれることは絶対あり得ない。高齢化問題など抱える難題は多々ありランキングは多少下がるかもしれないが、今後も日本は経済大国であり、間違いなく豊かな経済大国で居続ける。
ジャパン・アズ・ナンバーワンを知らない世代が日本経済を推し進めるようになってきた今、過去の栄光は過去として受け入れておき、これからも世界トップ集団としてリード続けるはずだ。
頑張れ日本!(思わず奮い立ってしまったよ~)