業界的に言えば、今は超売り手市場だ。
応募者が大手に流れてしまい、結果的に中小企業には応募者が極端に少ない現状となっている。そう考えれば、近年の新卒者は非常に恵まれている。
2008年秋にリーマンショックが起こり、主に製造業の派遣失業者が溢れ、2009年 年越し派遣村なんてことが現実にあった。多くの企業が新卒内定取り消しを含めて門を固く閉ざした時代だ。
短大とか大卒による卒業年齢の差を考えると、現在の27歳~30歳前後の人が該当するだろうか。この不況は数年間も影響を及ぼしたから、プラス数年加算した年齢の人が該当するはずだ。
当時、弊社にも応募者が殺到したが、弊社も仕事がほぼ入らなくなったため、採用したくても出来ない状況が暫く続いた。
社長の給与をなくしてでも社員の雇用を守るべきの意見が出るが、もともと私の給与なんて高くない、無理に雇用を続けることは単純に会社の存続を断念することを意味した。
よって、数名のスタッフの離職手続きを泣く泣くしたことがあった。ハローワークや社会保険事務所の窓口で職員に申請した自分の情けない気持ちは今も強く強く覚えている。
もう、2度と繰り返してはいけない。いや、本当なら1度でもあってはいけないのだ。
卒業年度に企業に採用されないと なかなか正規のルートで就職が難くなるため、その頃の新卒の人は今だアルバイトで生計を立てている人も少なくない。
よって、私はこの年齢の人が 今もアルバイトだけの履歴書であっても全くマイナス評価をしない。むしろ、これから技術を得られる大きな転換期になるようにと思っている。
但し、それを理由にせず頑張っている人であることが条件だ。
とは言っても、まだまだ当社は優良企業には遠い存在だが・・・就業規則や賃金規定などを徐々に整えだしている。
これから一緒に大きくして欲しい。会社の成長が見えるのは楽しいはずだ。