昨年10月に日本政府は「リスキリングの支援として人への投資に5年で1兆円を投じる」と発表している。
まずリスキリングって何ぞやと思うけど、Re + Skill + ing のことであり、学び直しって意味だよね。
この学び直しとは、異分野へ新しく学ぶことは勿論ありだけど、現在のスキルをベースに新しい技術を学ぶって考えるのが一番良いと思う。
要は今の時代 一つのスキルだけでは一生食べていけない、常に学び続けろってことだね。どこの業界でも進化しているから当たり前なんだけど、今後は定期的に自分で自己スキルを評価し、リスキリングする必要があるってことだ。
IT系で言えば、IT系の進化は早いから3年か4年くらいで学び直しが必要なんだろうな。その再教育に政府は5年で1兆円を投じると言っている訳だ。チャンスを与えてくれるなら、企業側は積極的に制度を活用していきたい。
でも何か大変な時代になっているよね。
これまで学校で学んだ知識や社会人になってからの教育や経験は、それをベースに先輩社員に揉まれながら比較的長く実践出来た。
今や常に新しく学び続けなければ生きていけない時代になっているってことなんだろうね。
私が新入社員時代の新人研修でプログラミング講師が「COBOLをマスターすれば、一生食って行けますよ」と語ってくれた。暫く信じていたし、確かにプログラミング能力は数年間とても私を有利な方向に導いてくれた。
ダウンサイジング/クライアント・サーバー/オープンシステム/Javaの台頭・・・と業界は大きな荒波に揉まれ、直ぐにCOBOLスキルだけでは通用しなくなった。自分のCOBOL開発スキルなんか数年しか持たなかった。但し、上流工程を合わせればトータル10年位は持ったけど。
勿論、今でもCOBOL言語は それなりの需要はあるけど、当時の講師の発言は間違いだった訳ではなく、時代の進歩が早すぎた結果だよね。
日本経済新聞(9月23日)
昨日の9月23日の日本経済新聞に生成AIのことが大きく取り上げられていた。いよいよ普段使用しているビジネスソフトに組み込むって内容だ。今後、AIは通常の業務に溶け込み、更なる業務効率化が当たり前となっていきそうだ。
ある日を境にMS-DOSで仕事をしていたビジネス環境が一斉にWindowsに移行した・・・あの頃を思い出す。そのくらい変わるんだろうな。
これからは常に学び直しが必要だ。さもなければ働き続けることは出来ない。大変な時代だね。
リスキリングはデジタル分野の学び直しだと考えられがちであるが、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)といった、大きな社会の変革によって生まれる新しい仕事に、労働者が円滑に移行できるようスキルや知識を身に付けさせる人事戦略・国家戦略を指す。・・・と記載されている。