ひょんなことで、「夢で逢いましょ」の映画の内容をピックアップして、某団体の催しで映画内容を紹介することになった。この映画は、1962年9月15日 東宝系で全国上映されたものであり実に50年以上前のものだ。
中尾ミエ主演、他にザ・ピーナッツ、クレージーキャッツ、池内淳子、宝田昭、良く見ると少女時代の大原麗子や木の実ナナなども登場している。
糸魚川と言う片田舎に住む娘(中尾ミエ)が東京の姉を頼って上京(=家出)するのだが、自分の郷里であることもあり、田舎の自然の情景が何とも感慨深い。
姉は芸能プロダクション社長の池内淳子。映画では河辺プロダクションの社長 河辺美樹の役名だ。
リアルの世界では渡辺プロダクションのことであり、当時の渡辺美佐(現名誉会長)で、その娘が渡辺美樹(現会長)であるから名前が映画と同じだ。
ザ・ピーナッツだけでなくクレージーキャッツ、ザ・ドリフターズなども在籍、その後も有名タレントや歌手を数多く輩出している。
当時、ザ・ピーナッツは人気絶頂で、幼かった私は「シャボン玉ホリディ」なる番組をおぼろげながら記憶している。但し、この映画の数年後のザ・ピーナッツのことだ。
映画のシーンの東京の夜景だ。まるでおもちゃのようだが、実際の当時の東京の夜景だ。
今のネオンと比較するととても薄暗い印象を受ける。まるで怪獣映画の特撮セットのようだ。
人気絶頂の頃のクレージーキャッツ、ハナ肇らがテレビで登場していた頃を幼い頃ながらしっかり覚えている。と言ってもこの頃はまだ一般家庭にテレビが普及する前であり、自分はこの数年後のクレージーキャッツを記憶することになる。
当時はまだ録音録画機器が発達していないので、カラオケもなく演奏は楽団中心だった。逆に今より贅沢なのかもしれない。
この映画の2年後の1964年に東京オリンピックが開催されることになる。
即ちこの映画が発表された頃は、まだテレビが広く普及しはじめる前のことだ。勿論、そのテレビは、シンプルな白黒テレビ。
この映画はカラー映画であり、ひょっとすると凄いことなのかもしれない。
映画を説明するにあたって、こうして編集を行っていると色々なことを思った。