1975年~
インテル8080は1974年に登場し、パソコンの原型となるマイコンに広く利用された。
1975年に8080を搭載した「アルテア8800」なるマイコンキットが登場し、このあたりからパソコンの道がはじまる。
「アルテア8800」はキーボードもモニターもなく前面のパネルをトグルスイッチをオンオフする。現在のパソコンとは ほど遠いものだが、これをビジネスにしようとする連中が集まった。その中にはマイクロソフト社を設立する前のBASICを利用したビルゲイツの名前も出てくる。
Altair 8800
世界初の個人向けコンピュータ「Altair 8800」で4K BASICが動いている貴重なムービー – GIGAZINE
8080は成功し、その開発技術者がスピンアウトし、ザイログ社を立ち上げZ80を誕生させている。8080同様にZ80もマイコン・パソコン業界を支えてきている。CPUはどんどん性能が向上し多くは生産中止となるが、制御系分野では今も尚活躍するとんでもなく息の長いCPUだ。
ZiLOG Z80 CPU 10MHz NMOS/CMOS Z84C0010PEC
8080は1974年に登場したが、その2年前の1972年にアラン ケイがパーソナルコンピュータ(ダイナブック)を提唱している。アラン ケイの歴史を追っかけるだけでも面白い。既にこの時代に現在に通じるPCを描いていたのだ。7年後の1979年、スティーブ ジョブスがパロアルト研究所へ視察に行った際、アランケイの描いたPCイメージ図に感銘を受けたほどだ。
Alan Kay’s dynabook
パソコンが存在しなかった1972年に今のようなPCを描けるものだろうか?まさに現代のタブレットPCだ。
世界初のノートブック 東芝 dynabook J-3100SS
ちなみに東芝が出した世界初のノートPC dynabook J-3100SS(1989年発売)はここから名付けられているが、アラン・ケイは東芝dynabookに苦言を呈していたようだ。