1978年 日本初のワープロ登場から、80年代中頃からの最盛期、90年代の成熟期のワープロ専用機を調べてみた。
実にネットは便利だ。調べると当時の記憶が蘇ってくる。有名どころのメーカーは印象が強かったこともあり今でも商品名はしっかり覚えている。
富士通、親指シフト
東芝ワープロ専用機の1年半後発となった富士通、富士通のワープロと言えばオアシスだ。変換方式そのものはカナ漢字変換だったが、キーボード配列による変換方法に拘った。親指は漢字変換キーとして使用、親指以外の指でカナキーをタイプする。それが親指シフトだ。
この親指シフトに使い慣れたユーザーは誰もが支持する。当時の富士通も「日本語文字入力が快適に出来る」としきりにアピールをしていた。
しかし、作家のようなヘビーユーザーが多いわけでもなく、そこまで一般ユーザーが日本語入力方式に拘る人は多くなかった。富士通の誤算だ。富士通は親指シフトの姿勢を一貫して崩さなかったが、80年代中頃から通常のJISキーボードに置き換わっていった。
親指シフトキーボードは とっくに絶滅したものと思っていたが、2021年まで生き残っていた。
親指シフトキーボードをお使いになる方へ
富士通の「親指シフトキーボード」が2021年5月をもって終息
親指シフトキーボード、ひっそりと前倒しで販売終了。40年の歴史に幕
OASYS 30AF(1986年)
ワープロ専用機はどんどん小型高性能化し、上記 OASYS 30AFシリーズのようなワープロ専用機は各部署に1台は机上に置かれ、営業マンは一生懸命営業資料を作成した風景を見かけるようになった。
当時の私は大型汎用機でシステム開発していた関係もあり、富士通に大変お世話になっていた。まだ一太郎やマイクロソフトのワードが普及する前だったため仕様書作成は富士通FMRのオアシスソフトで作成することが多々あった。
富士通FMRはPCだったが、私の部署では限りなくワープロ専用機(エポワードだったかな?)として使用されていた。富士通FMRには表計算ソフト(エポカルクだったか?)等も入っていただろうが、ワープロ以外で使用されることは少なかった。