今回の全写真は、週末4月10日(土) 気分転換に数キロ先の某公園風景。爽やかな風に吹かれ、快い日差しとツツジに囲まれた。近くにこんな癒される場所があることに感謝。
2020年秋、某団体のエクセルによる会員管理を弊社担当者不在となり私が引き継ぐことになった。2千人の会員の年会費管理と個人情報を持つ。そこは、もともと他社提案による安価な顧客管理ソフトで管理運用していたが、顧客管理ソフトの使い勝手が悪く、エクセルで管理した方がラクと言うことで、それならエクセルで管理しようと数年前に弊社が対応することになった。
1会員200項目に及ぶエクセルでは使いづらいので、VBAで画面制御している。その団体は同時に会計ソフトとして弥生会計を使っている。使用目的が全然異なるため、エクセルデータと弥生会計のデータは別々の人が別々のタイミングで入力している。
あれこれ入金項目がややこしく、弥生会計データとエクセル集計データは何故か金額が一致しない。財務上層部は、データの一致は勿論、ボタンひとつで正しい集計結果を出して欲しいが最終的な要望だった。
しかし、どうしても弥生会計データとエクセル入金データの金額は微妙に一致しない。事務局の方と打ち合わせして仕様を詰めるが、途中で話を聞いているのが苦痛になってくる。あまりにも個別条件がありすぎてプログラムとしてまるで組めない。事務局担当者も「やっぱり絶対無理」と言い出す始末。
数か月、何とか実現できないものか考えた。暇さえあれば考えた、電車移動の時も風呂の湯の中もトイレの中でも考えた。
このまま解決出来ないと非常にまずい!どうしよう・・・と強い不安にかられた。喫茶店でコーヒーを飲んでいたとき、いきなり解決するアイデアがひらめいた。ボタン一つは無理だが、ボタンを数回押すだけで信頼性のある集計表が出力可能とする方法だ。弊社内部スタッフなら知っていることだが、理屈は滅茶苦茶シンプルな結論だ。
エクセル側で入金データを入力蓄積し、それを会員のエクセルシートに自動セットとそのデータを弥生会計にインポート。その会計年度の蓄積データを利用すれば、そのまま集計表を今現在の月別集計表が自動作成出来る。入力データは一つしかないから金額の差が出ようがない。
事務局の事務処理に合わせるのでなく、発想を変えて業務を変えて貰う事にした。結果だけ書くと、「えっ!こんなことに悩んでいたの?」と思うシンプルな仕組みだ。「絶対無理」がまさに実現できた。
私の場合は小さな解決案だったが、こんな話がある。
ユー・エス・ジェイ 元執行役員、森岡毅(現 株式会社刀(かたな) 社長
森岡氏が入社した2010年、USJは年間入場者が低迷するどん底状態だった。新しい企画が出なかったら会社が潰れる、そんな状況に追い込まれていた。寝ても覚めても企画を考えていた。夢の中でもうなされるほど考えていた。
ある夜、凄く鮮やかな夢を見た。昼間にパークで見た「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」というジェットコースターが逆再生されている映像だったとか。その瞬間、跳ね起きて「これだ!」と思ったとか。
これが後ろ向きに乗るジェットコースターの誕生だ。既存のレールが使えるため大きな投資を必要とせず、2013年春にオープンできた。連日長蛇の列となり、入場者数をV字回復させている。
森岡氏は、ある問題について地球上で最も必死に考えている人のところにアイデアの神様は降りてくると語っている。