自分とコンピュータ史

015 汎用機時代データ保管 磁気テープ

数回前のブログ記事に、紙カードや紙テープを使ってコンピュータにデータを記録することに触れた。データはプログラムだけではない、コンピュータで入出力対象となるものは全てデータだ。

このデータはどこに保存しているのか?と言えば、一般的に磁気ディスク装置となる。
しかし、当時 磁気ディスク装置はとにかく高価な装置だったため、データの長期保存に磁気テープが使用された。

嘘みたいな本当の話なんだけど、磁気テープでデータを読み込み、処理結果を別の磁気テープ装置の磁気テープに書き込む処理を行ったことがある。要は磁気ディスク装置を介さないってことだ。出力した磁気テープをそのまま某有名大学に収めたのだ。

つまり、2台の磁気テープ装置があって、1台がクルリ・クルッと磁気テープが回転してデータを読み込み、コンピュータ内でそのデータを演算処理を行い、その結果をもう1台の磁気テープがクルッ・クルッと回転しデータを書き込むのだ。

磁気テープ
磁気テープ

クルリ・クルッと回転する磁気テープの回転速度は想像できると思う、当時の磁気テープの記録密度も何となく想像出来ると思う。せいぜい数百件~数千件ってレベルだ(注1)。であれば データ処理速度も大よそ想像出来ると思う。所詮、その程度の処理速度だったのだ。

1970年~1980年はIBMを中心とする大型コンピュータによるデータ処理は、事務計算はCOBOL言語、建築関係の科学技術計算にはFORTRAN言語、その両方の性質を併せ持つPL/I言語が当時の主流だった。

1980年代半ばに構築された銀行の第3次オンラインシステムの多くはCOBOLで開発されている。その頃の多くの技術者は既に60歳を超えている。銀行以外の大規模システムとして、国鉄の座席予約システム「MARS」なども有名だった。


磁気テープ保管庫

膨大なデータの保存手段として磁気テープは大活躍した時代だった。デジタルであってもアナログ感が漂う良き時代だ。

(注1) 2400フィート(直径約40cm)が主で、記録密度 6250BPI(Bit per Inch)が一般的だったかな。記録密度は実行JCLで定義したものだ。


【画像引用】
https://minkara.carview.co.jp/userid/3064457/blog/43639201/
とても興味深い内容です。私より更に大先輩エンジニアです。
『 磁気ディスク(ハードディスク)の無い時代なので・・・全て磁気テープに書き出します』なんて文章がさりげなく記載されています。

ピックアップ記事

  1. 116 IBMとクライアント/サーバー
  2. 107 PC-98いまだ現役!
  3. 064 ジャストシステム/一太郎
  4. 134 インチュイット と 弥生会計
  5. 043 i8080とZ80 マイコンブーム

関連記事

  1. 自分とコンピュータ史

    046 興味深いワープロの誕生秘話(2/2)

    (前回の続き)日本語変換スピードに20秒かかった時間を3秒に縮める…

  2. 自分とコンピュータ史

    029 ノンストップコンピュータの価格と性能

    これまでノンストップコンピュータの内容を書いてきたが、『完全2重化って…

  3. 自分とコンピュータ史

    123 ゲイツ、人生最大なる決断

    IBM PC DOS誕生ストーリー(#2/3)1980年7月~19…

  4. 自分とコンピュータ史

    117 ネットワークの覇者 ノベル

    1980~1990年半ば頃ニュースステーションテレビで…

  5. 自分とコンピュータ史

    151 NT開発者たちの死の行進

    1988年~1993年にNTリリースされるまでWindowsNT開…

  6. 自分とコンピュータ史

    181 突き進むグーグル

    2007年~2010年頃情報検索の覇者、グーグル(#6/6)…

カテゴリー & タグ分類

OMかっちゃん徒然ブログ

OMかっちゃん徒然ブログ

業界回想記事

テック企業年表

無作為抽出

テック企業攻防戦

業界ウンチク雑学

ピックアップ記事

PAGE TOP