自分コンピュータ史

145 アマゾン(Amazon.com)の登場

1994年頃~

1995年頃、爆発的に広がるインターネットは まだ広告宣伝も少ない健全な大海原だった。

徐々に商魂したたかな連中はネットでも商品を販売しだす。その頃の私はネットスケープのブラウザを使っていた。インターネットで検索結果を思い起こすも広告がどんな感じだったのか記憶が殆どない。広告は表示されてはいた気もするが、記憶が残っていないのは、今と違って不快な印象が残ってないからだと思う。今の広告ってうんざりするほど凄いからね。

情報検索にInfoseekや千里眼とか使っていたが、検索結果は貧弱だった。Yahoo!も登場するが、日本で人気が出るのはもう少し先だ。1994年頃 Googleは存在さえもしていなかった。

1994年にジェフ・ベゾスがアマゾンを創業する。但し、日本に進出してくるのはまだ先だ。ちなみに楽天は1997年に創業している。私がアマゾンの名前を知るのは1990年代が終わる頃だ。


1999年にTime Man of the Yearに選ばれたジェフ・ベゾス

この頃は本を売りまくっている噂を雑誌等で目にしたことはあったが、本のネットショップなんてインパクトがなさすぎて気にもしなかった。ネットショップだけのアマゾンだったら、私はここに記事を書いていないだろう。ここに登場する理由は、このあとアマゾンは世界ナンバーワンのクラウド企業になるからだ。AWS(Amazon Web Services)って名称だ。2位はマイクロソフトのAzure(アジュール)だ。
【関連】081 データベース戦争

ジェフ・ベゾスの本を読んだことのある人なら知っているが、アマゾンは創業して7年目(2001年)まで赤字続きだった。色々なところに手を出しているからね、その後も暫くは黒字と赤字を行ったり来たりする。


「ジェフ・ベゾス」 2022年 初版


ジェフ・ベゾスがオンライン書店という地味な商売に乗り出したのは30歳のときだった。ときは1994年、インターネットはまだ旧石器時代だった。シアトルの東側郊外にあるガレージからスタートしている。
ベゾスは、CD、DVD、家電、衣料品と取り扱い商品を増やしていった。(「ジェフ・ベゾス」7ページ要約)

当面の資金は24万5千ドル、1995年にウェブサイトを公開すると、毎週30%、40%、50%とものすごい勢いで成長が続き、計画もへったくれもない。当時の人はよく覚えていないほど忙しかったらしい。

だが、その内容はぐちゃぐちゃだった。・・・と、続く。

2006年、副官アンディ・ジャシーにさらに大胆な計画、AWS(アマゾンウェブサービス)なる事業を任せた。アマゾンの役員にも意味不明な事業計画だったらしい。だが、40歳のベゾスは絶対に売れると思った。(「ジェフ・ベゾス」11ページ要約)

こんな調子で「ジェフ・ベゾス」の本は書きだされる。冒頭から実に面白い。トップはこの野望がなければ事業拡大が出来ないのかもしれない。でも関係者はハラハラドキドキだろうね。

アマゾンが急成長する大きな理由は、徹底した物流システムと積極的なウェブシステム展開を行ったからだ。並行してキンドルやアレクサ、プライムサービス、AWSを代表とするテクノロジーを推進したからなんだろう。

アマゾンの話は、このあとに何回も掲載することになると思う。

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