マルチメディアで遊ぼう(#2/3)
1980年代後半から1990年代中頃
当時マルチメディアの代名詞とも言える作品だった Living Books。当時、これらの著名な作品は輸入品しか存在しなかった。秋葉原のCD-ROM専門ショップにも売られてなく、PC専門誌に掲載されていた池袋のとある一角の薄汚れた雑居ビルの直輸入店に幼い我が子を連れて買いに出かけた思い出がある。
Living Books: Just Grandma and Me
Living Books: Just Grandma and Me
いろいろな隠しアイテムがあって、例えば上のページの郵便ボックスをクリックすると、大きなカエルが目をきょろきょろして跳び出してくる…って感じだった。この作品は日本語が対応していたが、多くは対応していなかった。5,800円の価格シールがCD-ROMケースに貼ってある…(笑)。
その他のLiving Books
基本は「おばあちゃんとぼくと」と同じ路線だけど、これらは日本語に対応していないため、英語の語りでは子供にはピンとこなかったようだ。
Windows3.0、Windows3.1対応、CD-ROMケースを開けると古びたレシートが挟まれていた。メディアパレット秋葉原 3,950円(3%消費税118円)の合計 4,068円だった。
「おばあちゃんとぼくと」のブローダーバンド社(Brøderbund)は、1980年2月に設立されている。ソフトの完成度が高く、日本でも徐々に知られるようになり1986年に日本法人も設立されている。
シエラオンライン/おかしなマザーグース
日本語に対応していた「おかしなマザーグース」、OADG準拠DOS/V と Windows3.1に対応。子供の情操教育には最適なんだけど子供以上に自分が楽しんだ。クリックすると楽しいアクションが起きるんだから面白いよね。
ブローダーバンド社のミスト(MYST)
これも流行ったよね~。1993年 Mac向けソフトだったが、翌年にWindows版が登場した。セガやプレステなどにも移植されたから知っている人も多いはずだ。
オラシオンのピーターと狼
日本でも徐々にマルチメディア制作会社が登場した、オラシオンの「ピーターと狼」、Windows3.1 対応。音と音楽(日本フィルハーモーニーによる演奏)の完成度が高く、学校で推薦された高尚なソフトだった。
秋葉原の安売り専門店でも14,800円もした。そのため購入に随分迷ったが、意を決して購入した。
しかし、自宅のPCとの相性が悪く再生されなかった。意を決して買っただけに非常に意気消沈した。
勿論、メーカーに問い合わせし、一度だけ解決策の連絡を貰ったが解決に至らなかった。それ以降、連絡すれどもメーカーから連絡が来ることはなかった。制作元も対処のしようがなかったんだろう、返品にも応じて貰えず、見事に見捨てられてしまった。
数年後に新しいPCを購入している。今さらだったけど「ピーターと狼」の再生を試みた。
しかし、今度は OSが未対応とかの訳の分からないエラーで再生されなかった!なんてこった!結局、私はこのソフトを購入していながら体験していないのだ!寂しすぎるぜ~。
YouTubeでどんな感じのソフトか確認することが出来る。
Living Books/Just Grandma and Me/KumaDon
各ページには色々なイベントが発生するが、動画はどのアイコンもクリックしていないため、何のイベントも起きない。
FM TOWNS版:おかしなマザーグース 1/4/bcc2528