最後に、デジタルクリエーター資格にも触れておこう。
代表格な試験に(財)画像情報教育振興協会主催のCG-ARTS検定がある。
CGクリエイター検定、CGエンジニア検定、Webデザイナー検定、画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定なる5つの検定試験で構成される。
まさにディジタル映像やWeb制作に関わるクリエイター向けの資格試験だ。
ウェブサイトの綺麗なデザイン、お洒落なイラスト、楽しいアニメーション動画、3次元ゲームCGなど、若者で絵心・音楽心・遊び心のある人であれば、誰もが憧れる一見楽しい業界に見える。
実態は不夜城の過酷な企業が多い。
このデジタルクリエーターの職種は、これまで記載してきた情報処理技術者試験の内容と大きく異なる。及び試験の中身も大きく異なる。必然的に受ける受験者の層も大きく異なる。
ウェブクリエーターは、従来のシステム開発からウェブ開発へとインターネットの普及によって発生しているが、CG-ARTS検定の試験に中身を見ると、「組織」でなく「個人」の試験だと強く感じる。即ち職人的資格と思われる。
例えばCGクリエイター検定エキスパートは、写真撮影、動画撮影、映像編集、モデリング、アニメーションなどの知識を問う。
実際に参考問題を見ると非常に興味深い。ページ上側の [参考問題を見る] をクリックして確認して欲しい。
この資格は、一般企業では制作部門でもない限り必要のない知識になる。逆に制作部門になると、その程度の知識では全く足りないものと思う。
弊社もウェブ制作を業務の一つとしているが、最近ではカメラマン・イラストレーター、デザイナーの必要性を強く感じるようになり専属外部スタッフに依頼する場合も多々ある。
勿論、最初の頃は、私を含めてスタッフがカメラ・動画撮影を行っていたし、今も行っている。
しかし、クオリティーを要求する場合は、専門スタッフに依頼するようになっている。要はお客様も要求レベルが上がってきている。
手前味噌だが、クリエーター的技術を同時に覚えられる弊社は貴重だと思う。向上心があるなら初心者OKですよん。